約 1,629,518 件
https://w.atwiki.jp/oeidrerheui/pages/49.html
死の大陸からのテキスト起こしをする必要がある。 死の大陸に流れ着いた一行。 ジェイは酷い目にあった、と怒りだしてパーティから抜ける。(後先考えず、突発的に抜けるのである) 「ばかやろう!俺は今急いでるんだ!なのになんでこんなところに!お前らのせいだぞ!」 ディノ「そんなこと言われても…」 マリミリ「しょうがないわ!」 ジェイ「一刻も早くここから出るのにガキがいたんじゃ足手まといだ。俺は行くからな!!」 3人で彷徨っていると、寺院が見えてくる。そこに、ジャックスがいる。 (当初の予定だと、首から下しかなく「顔を探してくれ!」と言われる予定だったが、演出が難しいなら考える) そして、久々に人間と会えた、そしてそれがレックスの息子だと知り大喜びのジャックス。 ジャックス「もう10年近く、人と話してなかったんだ!だからとっても嬉しい!(喜びの舞)」 ディノ「10年かぁ~そりゃ長かったな」 ジャックス「最後に話したのは、レックスという冒険家だったよ」 ディノ「…それ俺の親父だ」 「わお!本当ですか?!」 という流れ ミリア「アンデットにも怖いもんがあるのねー」 マリア「……(ちょっとビビっている)」 しかし、夜な夜な恐ろしいモンスターの鳴き声が聞こえて怖くてしょうがないという。 どうやら、巨大な船に乗った黒装束をまとった男たちが、ここから東の洞窟に何かを遺棄しているらしい。 それがもしかしたらモンスターかもしれない、という。 そこでジャックスがパーティインし、一緒に東の洞窟に行くことになる。 そうしたら、死の大陸の枯れ果てた森と、洞窟などのダンジョン、ゴーストタウンなどを攻略する。 ボスはバランス良く配置。 洞窟のダンジョンに失敗した生物兵器が遺棄されているが、その中の一匹がこの地で息を吹き返し、大暴れしていた。 圧倒的な強さにびっくりする一行。一旦は逃げる。 隠れている間に、レックスとの思いでやらジャックスの内面がちょろっと語られる。(次に再登場の伏線?) しかし、またモンスターがやってくる気配がして戦うこととなる。 黒装束がモンスターの返り打ちにあって死ぬ場面などを目撃する。 その後、黒装束の乗ってきた船を使い、大陸を脱出する。 ジェイは「あんな酷いこと言ったのになんで探すんだよ、お人よしだな」と戻ってくる。 ジャックスとはお別れ。 その後船が勝手に動き、帝国の監視をくぐりぬけ、知の泉アカデミアに到着する。 そこで、父親の地図と、リューインという男の存在を知る。 エデンの研究がされてたりする。 そこを後にすると次につくのはゴドウィンである。 またジェイは「ここに用があったんだ」と抜ける。 出来ればジェイ視点の操作、できなければ普通にディノ目線の操作になる。 何度も書いてるのでここでは割愛。 脱出すると、ヴィクターに言われた渓谷が見える。そこ以外どこにも行きようがないのでそこへ行く。 そこで犬族の人たちとガイドがどうとかでもめる 犬族の勇気ある青年、ウィラムが案内してくれる。 ウィラムを裏切るのが、ジェペだが弓の名人であり、結局は助けてくれる。 ウィラムは10年前の騒動を話してくれる。そのレックスが欠片を持って言ってしまってから災いが起きたというのだ。 ディノはさすがに肩身が狭い。しかし、帝国がクリスタルを奪っても悪だくみに使えなかったという部分は無視?している 犬族としては神聖なクリスタルを持ちかえったというレックスは迷惑な存在である。 とりあえずこの辺は後回しにして ジェペは村を裏切って侵略者(帝国)側に行ったと思われていた。 村中で裏切り者と言われていたが、ディノに助けられ改心し、村を助ける(弓矢で) ディノというより双子の方がいいかもしれない。 ジェペは敵側の一員で村への道案内をしていたが、夜中に罠を解除しようと森を探索していたところ、罠に引っ掛かってしまい、 足を負傷する。そこをマリア(かミリア)に見つかってしまう。 「あなた・・・?だあれ?」 「クソ、見つかっちまった。こんな姿じゃいずれ殺される。良いから早く村のもんに俺を差しだすんだ」 「…なんだかよく分からないけど、いやよ」 「お嬢ちゃん、俺が足をケガしてるからって逆らっていいってわけじゃないんだぜ」 「ちょっと待ってて!」 とマリア(ミリア?)が傷の手当てをしてくれる(ミリアだとケアルであっという間なんだけど) 「…おまえはいったい?」 「おーい、そこに不審者はいなかったか?」 マリア、ひたすらに首を振る。 後でマリアがピンチになったときに弓矢で助けてくれる。 そこで、犬族の○○とジュペが対峙 「裏切り者め!のこのこ帰って来やがって!」 その喧嘩はともかく、帝国と初めてここで相まみえるのだ。 最初に出迎えるのは、ノーバード・ヴォルケンシュタイン大佐である。 そこでクリスタルとディノの持っている欠片が揃ったところで、風のクリスタルの力が元に戻りそれを奪おうとしているのだ。 帝国に奪われると、実験に使われ、ダーククリスタル化してしまう。ダーククリスタル化すると、ヴィクターのところに持っていかれて、 残りかすを抽出して製品を作るのである。 そして、ジュペと青年は仲直りはするがやってきた帝国によって軒並み集落を荒らされ、さらに村民を皆殺しにしようとしてくる。 (こういうのはヴィクターの方がいいのか?帝国=悪だからここは大佐にやらせるか) ジュペと青年たちで助けて逃げ出すが、ディノたちは逃げ遅れてしまう。 そこで、テレジアが助け船を出してくれる。 これは、例えば道が崩壊しただとか、崖から落ちそうだとかそういう大きなピンチを用意できる。 双子が光を浴びて悲鳴を上げる。 テレジアの城 飛竜が下ろしたのは氷の城の前であった(出来れば5のような城の真ん中が良いけど、それは演出次第) 降り立った時に双子たちが「なんだか懐かしい感じがする…」などという。 主人公たちはとにかく城の中を進み、テレジアのいる間まで行く。 城の中にはモーグリとか可愛いものが働いている。 間につき話しかけると、 「無事だったのね。良かったわ」 「まぁ、二人ともこんなに大きくなって…」とイメージとしては双子に抱きつくのだがゲーム画面だとどうなるのか。 「貴方は…?テ…レジア?」 ↑どこかで双子の寝言で「テレジア…」と言っている場面がある。 ディノ、双子が異世界の初対面の女性の名前を呼ぶのにびっくりする。 テレジア「私のこと、忘れないでいてくれたのね」 双子「でも、貴方の名前しかわからないわ!」 テレジア「少し長くなるけど話を聞いてくれるかしら」 「私は昔、アネットという師匠と二人でここに暮らしていたの 回想 アネット「テレジア、魔法の力はね、正しく使わないといけないのよ。間違った使い方は全てを滅ぼしかねないわ」 テレジア「はい、お師匠様」 場面暗転 エヌオー(若い見た目)「お前が一番の魔道士と名高いアネットか。弟子入りしたいんだ」 アネット「よろしいでしょう。何が一番と呼ばれる所以か、その目でお確かめなさい」 エヌオー「…(偉そうに言いやがって、などと思っている)」 暗転 テレジア「アネット様、あのようなぶしつけな男をなぜここに置くのです?」 アネット「来るものは拒まず、去る者は追わず、よ。弟子入りを断る理由はないわ」 テレジア「でも…」 暗転 エヌオー「こんなんじゃまだ弱い!もっと強い魔法があるはずだ!あの女俺には絶対に教えないつもりだな!」 テレジア「なんて口をきくの!いい加減になさい!」 「だまれ!」 ドカッ! と殴る動作。 エヌオー、アネットの部屋の書物を勝手に漁っている。 実はこの氷の城に、最強魔法のアルテマが封印されていて、それをしったエヌオーがそれを探しに行く。 封印されているのはアルテマ・メテオ・メルトンの三つである。 追いかけるも時すでに遅く、メテオ・メルトンは取られている。 アルテマを奪われるのを阻止しようとしたら、アネット、アルテマを食らい重傷を負う。 息も絶え絶えの中、アネットエヌオーにオールドをかける。 しかし、それは解放した時だけで、エヌオーが修得するには至らなかったorアルテマが使える、どっちがいいのか。 悲しみに暮れたテレジアは、ワールドのあちこちに頒布している、復活の秘儀の書を使い、師匠を蘇らせようとするが、 涙で手元が狂い、魔導を暴走させてしまう。 双子が流れた時と、レックスのワープの時期は一緒か?双子が流れた時に、レックスがワールドに飛ばされたなど そして、それを利用した機械帝国による魔道士迫害、機械の台等…など。 となると、これは12年前になる。12年前には機械帝国の基礎は出来てないといけない。 双子はその時に手違いで魔動が暴走し、生まれた生命体であると告げられる。 ひとまず休みなさいと言われる。 城のバルコニーで悲嘆にくれる双子。 マリア「お父さんとお母さんがいないなんて・・・ ミリア「私達はいったい何者なの? ジェイ「どんな出生だろうとお前らはお前らだよ 落ち込むな ディノ「マリアとミリアは俺の大事な仲間だよ 次の日 テレジア「昨日は重い話をしてしまってごめんなさいね。 マリミリ「… 「…あんまり好いてくれてないのね。残念だわ。 テジレア「ところで、クリスタルを狙っているのはやっぱり機械帝国だったようね。 ディノ「俺のこの欠片と何か関係が? テレジア「あのような機械をどこかで作っているはずなの まずはそこを潰すべきだわ 飛竜で探していると、ハイラント編になる。 ケガした飛竜を手当するアーデルハイトという少女 避難民と戦争 死の商人とミーデルフォン 混乱する国内に焦りを募らす王女 復興を手伝うことになった主人公一行。 復興しないかぎり、飛空艇を手に入れることができないからだ。 レックスの地図にアルビオンの山の所在地が描かれており、そこへ向かう。 アルビオンのいる間に辿り着くが、アルビオンは深い眠りについている。どうしても反応してもらえないどころか、 山に悪性の霧が立ちこめ、退去せざるをえなくなる。 霧から離れた場所で野宿をしていると、アーデルは夢の中でアルビオンと対峙する。 アルビオンは泣いて懇願するアーデルをただ見つめるだけである。 下山し、失意の中国へ戻ったアーデルにさらなる試練が待ち受ける。 クーデターが起こり、国がさらに混乱していたのである。国内には機械帝国の軍がなだれこんでいた。 そこで、機械帝国の軍人と一騎打ちになるが、不利な状況でピンチに陥る。 その時心の底から民を救って欲しいと願った時に、アルビオンが飛んでくる。 アルビオン
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/9309.html
564 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/07/02(火) 23 54 18 ID softbank126036058190.bbtec.net [33/69] 日本大陸×プリプリ「The Melancholic Handler」外伝「クリミアに小夜啼鳥は飛ぶ」4 クリミア戦争の舞台は、名前の通りクリミア半島が中心となっている。 基本的にはロシア帝国とオスマン帝国の争いであり、両者の間の土地で発生したわけであるがゆえに、そこが起点となって戦争が繰り広げられていたのである。 当然だが、アルビオン王国からすれば遥か遠方であり、航空艦艇などが発達する前ならばまさしく辺境であっただろう。 オスマン帝国と同盟を結んで戦う関係上、アルビオン王国はリ・レコンギスタ以来となる大規模な遠征軍の派遣することとなった。 だが、問題だったのはそのような事情であるがゆえに常識がリ・レコンギスタ前後で停滞していた、ということだった。 大規模な軍勢を動かすとはどういうことか、遠隔地で戦うには何が必要なのか。知識も経験値も不足があったのだ。 さらに問題なのは言質が欧州というよりは中東であったということだ。 史実において編成され、派遣された遠征軍はロシア軍と戦う前に劣悪な環境で病気に苦しめられ、不衛生故の感染症などを散々に受けた。 史実において、意気揚々と出発した英国とフランスの遠征軍はろくに現地のことを調べていなかったために痛い目を見たのである。 事前にフローレンスの警告や指導があったものの、それの徹底に時間が足りなかったアルビオン王国軍の先遣隊は同じくして洗礼を受けることになった。 航空艦艇による膨大な輸送により物資こそ何とか存在したものの、現地の水や食料に触れた兵士たちは、史実同様にコレラや赤痢などに罹患したのだ。 これはオスマン帝国との同盟締結、そして派遣が行われ、ロシア帝国軍と交戦する前の出来事であったのだ。 幸いであったのは、フローレンス自身はいなくとも、彼女の学校で教育を受けて実績を重ねた医師と看護師で構成された医療班が同行していたことであった。 彼らが可能であったのは初期対応であり、あくまでも対処療法にすぎないものであったのも確か。 さりとて、何もされないまま放置されたり、あるいは間違った対処をされ、死んでしまうよりも何倍も良かったのである。 医療班は本隊の到着まで現場にある食料・水・衛生品などを活用し、次々と発生する患者に対応することに専念した。 遠隔地ということは、本土にこの窮状を伝えても伝わるまでに時間がかかるということである。 なればこそ、正しく必要な判断を選んだ。ここからは持久戦だと。 当然、先遣隊の将兵たちからは反論の声が上がった。 彼らはアルビオンの威信をかけ、あるいは国益のために命を懸ける戦いのためにここに来たのである。 それにもかかわらず、医師や看護師風情の命令で戦うことを中断せよとはどういうことなのだと文句をつけたのだ。 速く治療をしろ、さもなくば殺すとまで脅しをかける将兵までいたのである。 それは、コレラを理由として統制が行われ、患者の隔離などが行われる限界環境下での生存本能の発露であった。 兵士達だって死にたくはない。世界に覇を唱えるアルビオンの兵士だからと言って死なないわけではないのだ。 しかし、医療班も必死だ。彼らは命がけで患者を救う義務があり、ひいては軍を崩壊させないようにすることが仕事なのだ。 武器を向けられようが怒鳴り散らされようが決して譲ることなく対処を続行する。 徹底して患者を隔離し、汚物や排泄物を安全な場所まで運んで処分し、患者を隔離したテントの衛生状況を常によくする。 テントはやがて専用の病棟に置き換えられ、嘔吐物を受け入れて処分するための小道具なども、随行していった大工たちにより用意された。 そうして土台を整えたのちに、優先して水やアルコール消毒剤を湯水のように用いて、さらには衣服やベッドなども清潔に保つ努力を重ねる。 また、生理食塩水を経口投与ではなく血管から投与することで脱水症状を悪化させないようにしていたのだ。 565 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/07/02(火) 23 54 53 ID softbank126036058190.bbtec.net [34/69] この極限環境は、何かの間違いで爆発しそうな爆弾のようですらあった。 とはいえ、辛うじて秩序が残っていたのは、倒れた兵士たちが多くが生きていたことによる安堵感だった。 彼らは自分たちが死ぬかもしれないところから引き上げてくれた医師や看護師の働きをよく見ていて、それを忘れていなかったのである。 さて、この時間稼ぎは果たして成功した。 先遣隊に続き、セバストポリから追い出したロシア帝国軍を追撃するための次の部隊が到着したのである。 同時に、フローレンスを含めた医療を担う人材たちが先遣隊とは比較にならない量の物資を持って駆けつけることに成功したのである。 ここで史実よりマシだったのは、航空艦による連絡の速さがあったことだった。 つまり、先遣隊が陥った状況について艦隊に付随していた通報艦が本国へと持ち帰り、それを報告していたのである。 そしてそれを受けて大急ぎで準備を整えたうえで、本隊は航空艦という足の速さを利用して駆けつけることができたわけだ。 責任者であるフローレンスが来たことで、軍の先遣隊の司令官は早速文句を言いに来たものの、1時間足らずで言い負かされて部屋から放り出された。 フローレンスはやることが多くあって、その為には時間がいくらあっても足りないという自覚があったのだ。 事前の情報を収集するように進言してもやらず、こちらで行った調査の情報を無視し、挙句に少なくはない死者を戦闘前に出した人間など知らないのだ。 そして続けて行ったのは現状把握---の前に先遣隊の医療班への感謝であった。 彼らは本来の予定以上の仕事をぶっ続けで行ったのだ。どう考えても休養や休息は必須であった。 事実として先遣隊の医療班の疲労は色濃く、中にはコレラや赤痢に感染してしまった人員さえもいたのだ。 ローテーションを維持するためにも、そして疫病の連鎖を断つためにも、彼らには相応の対応が必要となったのである。 だが、無情にも戦場では戦端が開かれ、医療班は仕事を本格的に始めることになった。 新兵器である航空機や飛行船、地上では装甲車などを積極投入したロシア帝国軍の攻勢が始まったのである。 これまでの戦いは序盤戦の序盤戦にすぎず、進化した技術とそれによって生まれた産物によって行われる殺し合いはこれからが本番なのだ。 訪れるであろう医師であり看護師としての戦いを感じ取ったフローレンスは、一切の油断をしていなかった。 566 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/07/02(火) 23 56 31 ID softbank126036058190.bbtec.net [35/69] 以上、wiki転載はご自由に。 とりあえずかけたところまで。 今宵はこのまま寝ます おやすみなさいませ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5960.html
薄暗い部屋の中、外から聞こえてくる剣戟と魔法による爆音に、そこにいる子供たちは、ただ脅え震えていた。 その部屋にはメイジもいたが灯りの魔法をかけようとはしない。灯りに気づいた外の怪物が襲ってくるのを恐れているから。 本当に灯りをつければ怪物が襲ってくるのかと言えば、そうさせないために外ではメイジたちが怪物と戦っているのだが、恐怖は人の冷静な思考を奪う。 「どうしてこんなことになったんだろう?」 ポツリと呟かれた子供の声。 それは、このハルケギニアの誰もが一度は抱く答えの出ない疑問。 その言葉に、部屋にいるピンクブロンドの髪の少女がビクリと震えたことに気づいた者はいない。 超時空放浪の使い魔 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし"使い魔"を召喚せよ!」 それが何度目の失敗を経た詠唱なのかは、もはや本人にも分からない。しかし、何度もの失敗の後ついに召喚の門は開き彼女の前に使い魔となるべき存在が現れる。だが……。 「あんた誰?」 自分で呼び出しておいてコレはないだろうと思うが言わずにいられない。 使い魔といえば、普通に思い浮かぶのは黒猫かカラス。凄いものならドラゴンなどの幻獣。しょぼくてもネズミ辺りの小動物だろう。しかし、自分の目の前に現れたのは何なのか。 自分はメイジだと言わんばかりに手には杖を持ち、マントを身につけた冴えない顔に頼りない表情。 粗末と言うほどではないにしろ薄汚れボロボロになった、貴族ならまず着ないような服装の少年。 そんなものが現れて冷静でいられる者がいるわけがない。 「誰って、ヘインって名前の魔導師だけど……」 「魔導師? ってメイジよね。アンタ貴族なの?」 人間を、しかも貴族を使い魔にしたメイジなど聞いた事もない。いったいどういう事なのかと困惑するルイズだったが、ヘインと名乗った少年もまた困惑の極みにあった。 「メイジにはなったことがあるけど、貴族になったことはないよ……」 デーモンロードの召喚に失敗して魔界に連れて行かれなければ、貴族にくらいなれてたかもしれないけど。一応英雄の仲間だし。 呟いた後半の言葉が届く前に、ルイズは怒鳴るように背後に声をかけた。 「ミスタ・コルベール!」 「なんだね。ミス・ヴァリエール」 答えたハゲ頭の中年男子にルイズは要求する。 「召喚のやり直しを要求します!」 「何故そうなるのかね?」 「だって、人間ですよ! それにコイツ貴族の地位を剥奪されたメイジですよ。そんな奴を使い魔にしろって言うんですか!?」 貴族はすべからくメイジであるが、メイジが全て貴族というわけではない。そして、貴族でないメイジはかなりの確率で犯罪に携わっている。そんな者を使い魔にすることを潔癖な少女は容認できない。どうせ使い魔にするなら自分に相応しい神聖で美しくそして強力なヤツがいい。 まくし立てるが現実は無常である。コルベールはやり直しを認めない。 そんな2人のやり取りを見て、少年はふと思いつく。 「えーと、ルイズだっけ? その子は使い魔を召喚したかったんだけど、出てきたボクに不満があるってことだよね?」 横から口を出され不満になるルイズだが、その通りだと頷く。 「それなら、ルイズに召喚されたボクが更に召喚して、それを使い魔にすればいいんじゃないかな?」 「そんなことができるのですか?」 信じられない。と言うコルベールに少年は頷き、「神聖で美しく強力なのがいいんだよね?」と懐から召喚のための道具を取り出す。 「それは?」 「ワセリン」 ペタペタと何かを体中に塗りたくり、今度は鉄アレイを取り出しなにやら呪文を唱えると少年の前方に光が満ち、ソレが現れた。 「これが……神聖で美しく強力な使い魔……?」 「うん」 答える自信満々な少年の前に立つ生き物。それは体長3メイルを超える巨人であった。 ソレはいい。ソレはいいのだが……。 筋骨隆々とした体躯を包むのは、パンツただ一枚。体は何かを塗っているらしくテカテカ艶光り、スキンヘッドの頭を乗せる顔は、何か言いようのない笑みを浮かべている。あと丁度、股間がルイズの顔の高さにあるのがかなりイヤだ。 「却下」 「えー!? 何が気に入らないって言うのさ」 「全部よ。全部! こんなの連れて帰って使い魔だって紹介したら何を言われるか分からないわよ。いっそ、召喚に失敗したって馬鹿にされる方がマシよ!」 「しょうがないな。じゃあ、とびきり最強のヤツを召喚するよ」 不満たらたらの様子で、少年はまた何かを取り出し呪文を唱える。 と、今度は黒い煙が生じ、それが集まり形を作る。そして現れたのは……。 「何……これ……?」 側頭部に曲がった角を生やし、赤く輝く三つ目を持つ髑髏。そんな頭と猛禽のような爪を生やした両手以外を赤き衣で隠した禍々しき巨人。人の身では、けっして抗えない力を内包していることが見て取れるそんな存在。 「混沌の王カオス。分かりやすく言うと全てのモンスターの親玉ってことになるのかな?」 「とんでもないもの召喚するんじゃないわよ! そんなの使い魔にできるわけないでしょ!」 「もう、わがままだな。分かったよ。ボクが召喚できるモンスター全部出すから、好きに選んでよ」 「ちょっ」 止める間もなく、少年は次々と召喚していく。 小さな妖精、巨大な蜘蛛、美しき天使、神々しいドラゴン。他にも様々なものを召喚したあと少年は言う。 「これだけいれば、一匹ぐらい気に入ったのがいるよね。じゃあ、ボクは行くから」 「行くってドコに?」 「生まれ故郷の大陸を探してる旅の途中なんだ。じゃあね。 行くよ兄貴!」 最初に召喚したスキンヘッドの巨人に声をかけると、巨人はイイ笑顔をして少年を持ち上げ。そして飛んだ。 そうして、少年が巨人と共に飛び去り。彼が召喚したモンスターが残され「ちょっと、これどうするのよ」という少女の声は虚空に消えた。 どうしたものかと、少年が召喚したモンスターたちを見回して、ルイズはイヤなことに気づいてしまった。 少年が兄貴と呼んだ巨人以外は皆、虚ろな目でただそこに鎮座していたというのに、彼が去った途端モンスターたちの目に正気の光が戻りはじめたのだ。 光の女神ルシリス。それは、混沌の王と対極に位置する存在である。 ふと気づくと、彼女は見知らぬ地に立っていた。何故こんなところにいるのかと疑問を抱いたが、その疑問はすぐに吹っ飛んだ。 彼女のすぐ側には、自身の大敵たる混沌の王が存在していることに気づき、あちらも彼女を認識してると知ったからである。 「カオス。何故あなたがこんなところに?」 「さあな? しかし、そんな事はどうでもいいことではないのか?」 その通りだ。光の女神と混沌の王は決して相容れない存在であり、お互いを容認することはない。 「そうですね。見れば、あなたは現身のようです。聖剣などなくとも、ここで打ち滅ぼしましょう」 「それは、お互い様だろう」 自分や混沌の王は、簡単に召喚できるような存在ではないが、召喚魔法の使い手が特定のアイテムをそろえた場合、その術者に分身である現身を送ることがある。そうして召喚された存在は普通術者の命令を聞くだけの傀儡のような物なのだが、どうやら今の自分達は、術者の制御を離れ本体の自我を得た状態らしい。 見回すと、同じように召喚されたらしい者達が周囲におり、光の眷属はルシリスの闇の眷属はカオスの周りに集って行き、お互いの王の号令を待っている。 そうして、この地での光と闇の戦いが始まった。 結論から言うと、ここでの戦いは決着がつかなかった。ルシリスにしろカオスにしろその本質は、自身の元で戦う者に力を与える者であって己が戦う存在ではないのである。どれほどの力を持っていても、自身と同格の力を持つ者を倒すことは出来ない。 故に彼らは、この場での決着をあきらめ、自身の加護を受けるに相応しい勇者を求めて去ることになった。 そして、両者が立ち去ったその場には、何事が起こったのか理解できていないルイズたち学院の生徒と、何体かのモンスターの屍が残され、学院はいくらかの調査を行ったが、その時に作られた書類には、ルイズの使い魔召喚の失敗と落第の結果だけが記された。 その後、しばらくしてハルケギニアの様々な地で多くのモンスターが現れ人を襲うようになる。それを指揮していたのは、ガリアの軍であった。無能王と呼ばれた男が、混沌の王と手を組んだのだ。 その強大なモンスターたちの力にハルケギニアは即座に制圧されるかと思われたが、そうはならなかった。 ガリアが混沌の王の力を得たように光の女神の力を得た者もまた現れたのだから。 アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーである。 貴族派との内乱でもはや風前の灯だと思われた王党派であったが彼らは光の女神の加護を受け力をつけ、またハルケギニア中を襲ったモンスターの標的にはアルビオンも含まれていた。 アルビオンのほとんどを制圧していた貴族派はモンスターの対応に追われ、いつしか光の女神の加護を受けた王党派に押し返され王国の支配権を奪い返されていた。 そうして、ハルケギニアは、光の女神の加護を受けたアルビオンと混沌の王と契約を結んだガリアの二国による戦場になるかと思われたが、そこにロマリアが横槍を入れる。 ブリミル信仰以外を認めないロマリア教皇は、光の女神を認めず、アルビオンもガリア同様滅ぼすべき敵だと断じたのだ。 こうしてハルケギニア全土を巻き込む戦争が始まり、三国以外の国は、モンスターに襲われてもブリミルを信仰するが故にアルビオンに助けを求めることができず、自国の軍にのみ頼り脅える生活を強いられることになったのであった。 ぶっちゃけルイズのせいである。 その後、トリステイン王女アンリエッタがウェールズ王子と結ばれ、アルビオンとトリステインが同盟を組んだり、ルーンストーンを使いまくって火水土風の全ての属性のスクウェア・スペルを使いこなし1人でヘクサゴン・スペルだって使えるようになったウェールズがカオスを倒し、最終的には滅んだロマリアやガリアを支配する偉大な王になるのだが、それは別の機会に語られることもあるだろう。
https://w.atwiki.jp/imperatorgirenv/pages/888.html
ラーディッシュ 図鑑番号 形式番号 正式名称 開発プラン名 開発資金 549 BATTLESHIP 図鑑:アイリッシュ(ラーディッシュ)生産:ラーディッシュ兵器:ラーディッシュ 高性能戦艦の開発 3500 出典:機動戦士Zガンダム Height ---m Weight ---t 必要技術 関連機体条件 特殊条件 基礎 MS MA 敵性 18 - - 17 - - 開発前作中コメント MS母艦として運用する新型戦艦を開発する。火力、MS搭載数を大幅に強化し、従来戦艦を大きく上回る高性能を目指す。 開発期間 6 生産期間 3 資金 1600 資源 14100 資金(一機あたり) - 資源(一機あたり) - 移動 8 索敵 B 消費 50 搭載 8 機数 1 制圧 ○ 限界 175 割引 C2 耐久 1350 運動 17 物資 750 武装 × シールド × スタック × 改造先: 特殊能力: 打上可能 広域散布可能 生産可能勢力: 地球連邦軍 エゥーゴ エゥーゴ・クワトロ テム・レイ軍 武器名 攻撃力 命中率 射程距離 シュホウ 240 50 2-4 フクホウ 150 40 1-2 陸 砂 山 森 寒 水 空 宇 攻撃 - - - - - - - ○ 移動 - - - - - - - ○ 寸評:Zガンダムに登場するエゥーゴの戦艦。大気圏内で活動できず、性能もアーガマの下位互換。改造先も無く将来性がないのも辛い。ただし、連邦ではそのアーガマの入手が非常に遅く、アルビオンなどの耐久値では不安になってくる頃合いである。移動、耐久、搭載数自体は悪くない性能なので、母艦として少数だけ追加生産してもいいかもしれない。搭載力と移動力自体はアーガマと同等なので、エゥーゴでも試作機を補助として使うといいだろう。もし不要でも開発後即廃棄して資源にするとおいしい。なお、アクシズやティターンズでも諜報部がもってきてくれることがあり、そのときも資源ボーナスにはなる。ティターンズなら本来の主力になるはずのアレキサンドリアが悲惨極まりない性能なので主力艦としても使える。 うんちく等:クラスネームは、アイリッシュ級。グリプス戦役時は、アイリッシュとラーデッシュの2隻が存在した。アイリッシュの艦長がマニティ少佐、ラーディッシュの艦長はヘンケン中佐であった。なお、アイリッシュはZガンダムのジャブロー攻略戦にしれっと出ている。ラーディッシュは終盤までたびたび登場したが最後はMk-2の盾となって沈んでいる。また、この時にジェリドのバウンドドックを爆発に巻き込んで(意図せずに)道連れにしている。一方でアイリッシュは最終作戦に参加した様子はなく、それまでに沈んだのか、別宙域にいたのか不明となっている。設定では、アイリッシュ級はアーガマ級を戦闘力強化&特化した戦艦(アーガマは巡洋艦クラス)であり、汎用性は劣るものの攻撃力・MS搭載数は上。更にコストパフォーマンスが良いことと連邦軍戦力再建のためアーガマ級と違い更に数隻は建造された…はずなのだが、本ゲームでは全く反映されていないどころか下位互換扱い。主人公補正が無いことを差し引いてもあんまりである。後に巡洋戦艦に規定された点は移動力の高さになっているようだが。一方でアニメ等では設定に沿って長期稼働しており、小説ガンダムユニコーン及びOVA版2巻にも同型艦が登場しているほか、外伝作品ではちょぼちょぼ登場、なんとグリプス戦役から30年以上先の0120年(F90の時代)も現役だった。このときは火星にまで行ったのだが、そのときの戦闘でかなり悲惨なことになっている。本シリーズでもそうなのだが、2番艦のラーディッシュの方が活躍度も知名度も高いため基本的にゲームではこちらの方を使用可能なケースが殆ど。 このページ内で加筆、訂正があり、編集方法が判らない方は、下のコメントからどうぞ。編集が出来る方は気付き次第、編集お願いします。ページ内容編集に直接関係の無い内容は雑談用掲示板でお願いします。 耐久と搭載以外、ティベに負けてる不遇な艦。 -- 名無しさん (2009-08-29 10 24 06) 時期的には艦自体エンドラとほぼ同一性能、汎用性考えると資源行き必至か? -- 名無しさん (2009-08-29 10 30 48) 連邦二部では、Z計画が必要なアーガマと違って技術Lvだけで開発できるので、ずっと早く入手できる。連邦のアクシズ戦あたりでは最強戦艦で、一番活躍できるときか -- 名無しさん (2010-03-12 21 19 08) 性能的にはアーガマに見劣りするが、耐久が高めなのでエゥーゴならばグラナダに隣接するエリアの1機防衛に使える。 -- 名無しさん (2010-08-02 19 54 24) 宇宙専用とはいえ、この性能で移動8は、アクシズ等ジオン系勢力なら充分使える。 ティターンズプレイなら奪取しやすく、不要なら大量の資源に変えてしまえばいいので全く無駄が無い。 -- 名無しさん (2011-01-06 22 51 41) アレキサンドリアにもこのぐらいの性能が欲しかった。そういう意味でティターンズでは活躍の場もある。 -- 名無しさん (2012-08-26 12 28 15) 連邦ではエゥティタ両方の艦船が使えるので使い道が無い、どうしても使いたいのであればマゼラン改などのお供を付けてやれば搭載数は合う。ティターンズの戦艦もであるが攻撃力が大人し目、もう少し上げても…。 -- 名無しさん (2013-08-12 08 34 20) メイン射撃が偶数の戦艦は連邦ではこいつの次はラー位(ガルダも12だけどリニアに増えるから誰とでとも相性は〇)。その点では射撃10のマニティやエマリーと相性はわるくない -- 名無しさん (2013-08-16 13 55 26) 搭載8・射程4・実弾なし・索敵B・宇宙のみ…と、どれも見事に中途半端。戦艦なのに不遇の評価と言える。移動力8と高い耐久で位置どりはしやすい。グワジンのように、(実弾系3+パブリク1)×2で運用しよう。 -- 名無しさん (2013-10-03 08 06 42) 連邦プレイ宇宙戦限定で、アルビオンからの乗り換え最有力候補。アルビオンが頼りなく感じてきたら本艦に切り替える事を薦める -- 名無しさん (2013-11-16 18 37 09) アイリッシュ級は戦闘能力を強化したアーガマの発展系のはずなのになぜか性能が低下 -- 名無しさん (2013-11-17 01 47 00) データーにはキカンホウもあるようなんですが設定し忘れか・・・・ -- 名無しさん (2014-05-06 02 01 19) ティターンズでパクったなら、バスクに与えてグラナダ周辺でヤザン隊を率いてガス抜き兼見張り役にすれば良い。少なくともアレキサンドリアよりはマシ。 -- 名無しさん (2015-12-08 20 40 31) エゥーゴで基礎17でガルダと同じタイミングでプランきたけど18であってます? -- 名無しさん (2016-10-27 10 33 20) ↑アーガマ開発済で必要Lv-1され基礎17でプランが降りる。 -- 名無しさん (2017-11-28 18 09 05) 連邦でアルビオンじゃ耐久が物足りなくて、ドゴス・ギアじゃ移動力が物足りない、アーガマはZ計画で遅れる…そんな時にはラーディッシュ!本当にニッチな場所を埋める微妙な戦艦。 -- 名無しさん (2018-07-18 14 25 39) 連邦系のドロス。資金変換を始めると世界が変わる -- 名無しさん (2018-07-18 15 17 57) 1ターンで5700レートを上げるの(6000から自然増加300を引く)に必要な資金(割引含む)が、ラーディッシュ生産の場合=19619、ドロス=8383、ジュピトリス=8971。つまり、ラーディッシュ換金は資源3万を資金16381と交換する事になる。ドロスは資源3万を資金27617,ジュピトリスは資源3万を27029。実際は端数が出たりで若干ブレが出るはずなので参考程度に -- 名無しさん (2018-07-18 17 30 29) ↑しかしドロスのプランは運任せだし、ジュピトリスは技術LVが遠すぎる。生殺ししない連邦やエゥーゴだと、丁度資金尽きるタイミングで出てくるのよコイツ -- 名無しさん (2018-07-18 18 48 27) 頭から否定する訳じゃないけど、レート30000→36000になるまでの間は(資源20万分生産廃棄する間)ラーディッシュ生産分資金が一時的マイナスになっているし、資源売却で3万 3万、3万 2.4万の2回で6万 5.4万の方が効率良さそう?一回きりだけど5.4万あればしのげるかな…。レート下げるといざという時に資金調達出来ないデメリットがあるのが問題か。ラーディッシュ換金は長期計画に則った上で開発資金調達の手段になるのは間違いない。ドロス、ジュピトリス以外では一番換金率が高いのは確か。 -- 名無しさん (2018-07-18 21 45 56) アクシス諜報部が持ってくる設計図で一番がっかりするのがコレ。アーガマかと思って開発したら緑色のこれだった時はがっかりする。そして毎回それが起こる。ズサやガルスJの資源になってもらおう -- 名無しさん (2018-08-13 04 28 45) アーガマが奪取不可能な機体なんだからそりゃ毎回起こるに決まってる -- 名無しさん (2018-08-13 05 16 39) ジオン系の場合前線運用に耐えうる耐久持ちで移動8以上の宇宙艦はレウルーラまで出てこないので即資源にするのは少々考え物 -- 名無しさん (2018-08-13 19 20 26) 副砲の射程が1-2の所為で危険な前線に身を置かねばならず、広域散布では敵にまでミノが掛かってしまうという噛み合わなさっぷり。幸い耐久値が高いので一撃で落とされる事は早々ないが。搭載数は悪くなく、実弾機体+撹乱膜を2セット運用できて移動力も高いと使い易い。追加生産の必要は無いが、サンプル機程度は運用する価値はある性能。追加生産は連邦系勢力ならアーガマorアルビオン推奨。 -- 名無しさん (2019-05-06 12 50 26) 索敵がAであればマゼラン改の後継として量産も考えたのになぁ… -- 名無しさん (2019-05-06 12 51 56) なんだかんだ言われているが、アレキサンドリアの不遇さに比べればマシ。いちおうそれなりの戦闘能力とMS運用力があるので、上位艦が用意できない場合はサンプルだけでも大事に使おう -- 名無しさん (2019-08-13 09 12 48) ジオン系だとラーディッシュやガルダが羨ましくて仕方ない。連邦やエゥーゴだと優秀な艦は複数あるのでサンプルだけで十分。 -- 名無しさん (2019-09-04 01 27 27) 何で対空砲すらないんですかね…… -- 名無しさん (2019-09-04 12 00 12) うんちくには2隻とあるがZのTV版ではグラナダに1隻(マニティがグラナダ所属なのでこれがアイリッシュか)、アンマンに2隻(片方はラーディッシュか)で合計3隻が登場している。 -- 名無しさん (2019-12-13 23 43 13) コレ三隻にラーカイラムを加えて量産型はジェガンにすれば疑似オールズモビル討伐隊が出来るね。メインキャラ三体はファンネルなしνと指揮官ギラドーガとEWACネロあたりで代用か -- 名無しさん (2020-06-26 22 25 41) まぁ他のゲームで”あらゆる面でアーガマの下位互換になりやすい”のも考慮すると、ギレンの野望の”取り敢えず搭載能力と移動力はアーガマと同じ”はマシな方ではある。とはいえ本来は火力強化&量産シフトなんだから、せめて第一射撃ぐらいは、アーガマに勝ってほしかったが -- 名無しさん (2020-07-10 08 24 50) ティターンズでもアクシズでも入手出来たら重宝する性能。つまりコイツが弱いんじゃない。アーガマがおかしいだけだ。 -- 名無しさん (2020-07-10 09 47 55) 終盤で余裕が出てきた時に、逆シャアのロンドベル隊ロールプレイするときに、こいつをクラップに見立てて遊んでる -- 名無しさん (2021-04-08 01 19 55) ティターンズはアルビオン以下orラーカイラムまで移動8戦艦無いからプラン奪取できれば便利 -- 名無しさん (2021-04-08 09 23 43) 中途半端って -- 名無しさん (2021-04-09 00 16 14) 言っても移動が8ある攻撃ができる固い補給拠点なので潰すのは勿体ない。マニティやコーウェンをマゼラン改に乗せるのは非常に危険なため宇宙の旗艦としてネェルアーガマが投入されるまで頑張ってもらうほうがいい。ティターンズのあの巡洋艦よりは同じ中途半端仲間でもかなりマシ。 -- 名無しさん (2021-04-09 00 24 59) ↑アーガマをあらかじめ追加生産するなりガルダ登場で余った分を宇宙にあげるなりすれば事足りるのでは、アレキサンドリアよりはマシでも使う理由は正直趣味の範囲ですね -- 名無しさん (2021-04-09 18 13 26) サンプルは資金3500のみなんだから使う価値自体はあるはずなんだ。まぁこのユニットに限らないんだけどさ -- 名無しさん (2021-04-09 18 18 14) ↑↑ゲームをクリアするだけならそうかもしれんが、エゥーゴ旗艦アーガマを先頭に、以下アイリッシュ級やサラミス改級などが艦隊を組み三枝氏作曲のBGMが流れてる所を想像するのさ。こいつは雰囲気マンセーのためにあるようなもんだ -- 名無しさん (2021-04-10 12 00 29) ティターンズでプレイ中諜報部がプランを盗ってくると嬉しい機体。アルビオンだと耐久てきに落ちる場面でも、これは一撃耐えてくれる。射撃が物足りないが、艦船系の低命中で射撃は当てにしてないので問題ない。移動が8か否か耐えれるか否かが重要 -- 名無しさん (2021-05-10 22 52 12) 「ブライトやジョンコーウェンが乗ったアーガマ」と「エマリーやマニティが乗った本機」は体感で倍近い耐久の差があると思って運用するべし。HP同じくらいやなとか思って同じように運用しないこと。(1敗) -- 名無しさん (2021-08-11 02 18 56) ティターンズでプラン奪取できた時に、ガディ艦長を乗せるとなんか似合う。ヘンケン同様の船乗り感か、アレキサンドリアのカウンターパートだからか。 -- 名無しさん (2022-04-10 12 39 04) 無印ではアルビオンより高いのに全てにおいてアルビオンに劣っているというとんでもない艦だった。今作ではちゃんと差別化が出来てロールプレイもしやすくなった。 -- 名無しさん (2022-09-13 14 21 11) 戦力評価が39と低め(アーガマは56)なのでエゥーゴでサイド3・アバオアクーに対する蓋にはわりと有用・・・だと思う -- 名無しさん (2022-12-16 14 04 48) 耐久面はともかく全体的な性能はグワジンと同程度。射程5はマゼラン改じゃなくこっちに欲しかったな。 -- 名無しさん (2022-12-16 14 15 59) ↑2知ってからはエゥーゴの救世主と思うようになったわ。ガルバルディは危ないけどハイザックやマラサイなら張り付かれてもまず落ちないし -- 名無しさん (2023-01-12 15 40 17) 十分使える戦艦ではあるけど何もかもアーガマの下位互換なのが残念 -- 名無しさん (2024-06-22 23 09 52) 逆に言えばアーガマがない勢力なら十分使えるということでもある。特にティターンズで奪取できたら喜んでいい -- 名無しさん (2024-06-23 13 40 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sekineganats/pages/134.html
訓練施設【12層】MAD出現地点 MAD出現地点のアルファベットの色は「赤」がシンボルあり(確定出現)、「黒」はシンボル無し(お供としてランダム出現) MAD出現地点の「!」はイベント戦闘やクエスト討伐MADの配置地点 通常MADのドロップは上部が通常ドロップ&オーバーキルドロップ、下部がレアドロップ 巨大MADのドロップは上部が通常ドロップ、下部がレアドロップ&オーバーキルドロップ(!地点での巨大MADは上から通常ドロップ、レアドロップ、オーバーキルドロップ) 納品クエストの部分はドロップアイテムがクエストで必要な場合にクエスト名と必要数を記載(通常&オーバーキルドロップが対象) リムP解除の部分はドロップアイテムが他の部屋に進む為のリムーバルポイント解除に必要な場合に使用する場所と必要数を記載(通常&オーバーキルドロップが対象) 再出現しなくなるバグで特定地点にシンボル自体が全く出現しない場合もあります。その場合はセーブ&ロードや、マップに入り直せば出現するようになる可能性があるので試しましょう 地点ごとに何度も戦闘して確認はしていますが、出現確率が非常に低いMADもいるので、記載してないアルファベット地点にも出現する可能性もありますがご了承ください。 12層&13層に限り、!地点に出現するMADは撃破した後に雑魚MADとなり2回だけではなく何度でも戦えるようになります。ただし、オーバーキルアイテムは雑魚用に変更される為、2回挑戦できる1~10層と違い、ボスとしては1周で1度しかチャレンジできません。作成できない貴重なものばかりなので、欲しいプロテクターorアタッチメントだった場合はオーバーキルを狙ってみましょう。 ※NEXTキー11入手でコレクトBOXに音器設計図19~23追加 クリア後 ▲ 出現MAD MAD名 出現地点 外見 ドロップ 納品クエスト 討伐クエスト リムP除去 モールプフランツェ A 巨大MAD 青色の輝石魔石のカケラ 無し 無し 【13層】右の部屋左青色の輝石×4【13層】左の部屋右青色の輝石×4 魔獣機ツェルベルス A 巨大MAD 土色の輝石オーパーツ 無し 無し 【13層】最初の部屋右土色の輝石×4 ロア・レザール A、B トカゲ 王の尻尾赤色の幻石 無し 無し 最初の部屋右赤色の幻石×4 ハマドリュア A、C、D 花 エターナルリーフ土色の結晶 無し 無し 無し ローレライ B、C ピクミン 蒼穹の繊布虹色の幻石 無し 無し 中央の部屋上虹色の幻石×2 バラキート B 巨大MAD 緑色の輝石アリスマター 無し 無し 【13層】最初の部屋左緑色の輝石×4 エターナルドラゴン B 巨大MAD 青色の輝石賢者の石 無し 無し 【13層】右の部屋左青色の輝石×4【13層】左の部屋右青色の輝石×4 プシュケー B、C ガ 黄金のストロー緑色の幻石 無し 無し 右の部屋左緑色の幻石×4 デゼスワーム B、C イモムシ フォビットフルーツ緑色の幻石 無し 無し 右の部屋左緑色の幻石×4 ダーインスレイブ C 巨大MAD 赤色の輝石隕鉄 無し 無し 無し 醜神カマプアア C 巨大MAD 土色の輝石モーメントフーフ 無し 無し 【13層】最初の部屋右土色の輝石×4 フェニックス D 巨大MAD 赤色の輝石不老の涙 無し 無し 無し 魔獣機ダウンフォール D 巨大MAD 赤色の輝石ダークマター 無し 無し 無し アルビオン ! 巨大MAD NEXTキー11オリハルコンチュトラリージュエル 無し 無し 無し カイザードラゴン ! 巨大MAD 白色の輝石帝王の逆鱗ペンタクルジュエル 無し 無し 【13層】右の部屋下白色の輝石×2【13層】左の部屋上白色の輝石×2 カオスイグジスト !2 巨大MAD NEXTキー12カオスピースナイトキングジュエル 無し 無し 無し セラフィ !2 浮かぶ耳毛 不滅の清翼白色の幻石 無し 無し 【12層】右の部屋上白色の幻石×2【12層】左の部屋下白色の幻石×2 インゼクト・アンフェール !2 ひよこ虫 インフェルノクレイ黒色の幻石 無し 無し 【12層】右の部屋下黒色の幻石×2【12層】左の部屋上黒色の幻石×2 アルビオン&カイザードラゴン撃破後に以下追加 出現MAD MAD名 出現地点 外見 ドロップ 納品クエスト 討伐クエスト リムP除去 アルビオン D 巨大MAD 黒色の輝石オリハルコン 無し 無し 【13層】右の部屋上黒色の輝石×2【13層】左の部屋下黒色の輝石×2 カイザードラゴン D 巨大MAD 白色の輝石帝王の逆鱗 無し 無し 【13層】右の部屋下白色の輝石×2【13層】左の部屋上白色の輝石×2 カオスイグジスト撃破後に以下追加 出現MAD MAD名 出現地点 外見 ドロップ 納品クエスト 討伐クエスト リムP除去 カオスイグジスト E 巨大MAD 虹色の輝石カオスピース 無し 無し 【13層】中央の部屋上虹色の輝石×2 名前 コメント 育成方法や装備やセットしているアンプで同レベルでも全然ステータスは変わってくるのでこのレベルなら行けるとは一概に言えませんが・・・各階層の敵アイコンが緑色~青色になる位なら問題ないかと。後は1ターン撃破を狙うか無理なら敵の能力を下げながら地道に削るかですね -- 管理人 (2016-05-24 22 04 51) レベルがどれくらいあればここを突破できますか? -- 名無しさん (2016-05-24 17 28 29)
https://w.atwiki.jp/daoine/pages/400.html
グラオザントラント(PixivファンタジアⅤ) ガルガディア帝国東部にある地域。 ガルガディア帝国東部にある地域、 あるいは東部全体を示す地名であると思われる。 聖帝国騎士団、アルビオン軍ら各部隊と共に ガルガディア帝国軍の主要戦力にその名がある。 ■ 語源はドイツ語のGlau(灰色)Sand(砂)Land(地・国)と思われる。 Glausandlandで「灰砂の地」の意か。 .
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2401.html
日蝕の日、朝日が地平線から抜け出ようとしている頃。 昨夜から一睡もしていないオスマンは自室の中、式に出席する準備にまだ追われていた。 日程の関係上、一週間は学院を留守にしなければならないのだが、学院長であるオスマンが一週間不在になるということは、それなりに前もって片付けておかなければならない用事が多いのである。 ロングビルがいたなら多少の用事なら彼女に任せても良かったのだが、未だに彼女の後任に相応しい秘書も雇えていない現状では、仕事の全てを自分でこなさなければならないのであった。 「ふうむ、帰ってきたら本格的に秘書の募集を掛けなければならんな。当然有能で美人でちょっとくらいの悪戯は笑って許してくれて……あと、盗賊じゃないのは優先事項にせんと」 ぶつくさと独り言を漏らしつつ、残りの仕事は帰ってきてから終わらせることに決めて荷造りに取り掛かろうとした時、激しい勢いで扉が叩かれた。 「誰じゃね?」 この忙しい時に何事じゃ、と眉を顰めたその時、一人の男が飛び込んできた。 飛び込んできた男の服装で王宮の使者であることを理解する間もなく、大声で口上が述べられていく。 「王宮からです! 申し上げます! アルビオンがトリステンに宣戦布告! 姫殿下の式は無期延期になりました! アンリエッタ殿下率いる王軍は、現在ラ・ロシェールに展開中! 従って学院に置かれましては、安全の為、生徒及び職員の禁足令を願います!」 使者の口上に、オスマンは一瞬言葉を失った。 「……宣戦布告とな? 戦争かね」 皺と白髭に覆われた顔により深い皺が刻まれたが、使者の告げる言葉はなおもオスマンの表情に心痛な色を加えていく。 アルビオン軍は巨艦レキシントン号を筆頭に、戦列艦が十数隻。上陸した総兵力は三千。 それに対するトリステイン軍は艦隊主力は既に全滅、慌ててかき集められた兵は二千。 完全な不意打ちの形を取られたトリステインが集められる兵力はそれで限界であり、しかも制空権は完全に掌握されて取り返せる見込みは皆無。十数隻の戦艦からの砲撃で、士気も精度も劣る二千の兵は容易く蹴散らされるのは火を見るよりも明らか。 タルブの村は竜騎兵によって炎で焼かれ、領主も既に討ち死に。昨日の午後、姫殿下自ら御出陣。深夜のうちにラ・ロシェールに陣を張り、同盟に基づきゲルマニアに援軍を要請したが、先陣が到着するのは三週間後になるであろう……。 息せき切って懸け付けた使者の言葉を疑う余地は何処にもない。 オスマンは深々と溜息をついて、天井を見上げた。 「……昨今条約や同盟というものはインクの染み以外の何物でもないのう。トリステインは見捨てられたな。三週間もあればトリスタニアにアルビオンの旗が上がるじゃろうて」 アルビオンの末路を聞いているオスマンは、トリステインだけは例外だと考えるような夢想主義者ではなかった。滅亡する国がどのように蹂躙されるかなど、考えるまでもない。 (……どうする) 現状で打てる手などない。 必然とも言える流れを覆せるような魔法など、人より長い年月を生きてきたオスマンにも心当たりはない。 となれば、今考えるべきは如何に学院に居る職員や子弟達を、安全に避難させるか。 思考を巡らせるオスマンの脳裏に、二人の男の姿が走った。 もしやすれば、という可能性が浮かび上がる。この話を教えれば、二人とも一も二もなく戦いに赴くことは疑うべくもない。 だが、だが……ウェールズ皇太子はともかく、ジョセフ・ジョースターを巻き込んでいいものか。異世界から無理矢理召喚されただけの老人をこちら側の世界の戦争に巻き込めるのか否か。 ましてジョセフは今日の日蝕で元の世界に帰るのだ、とコルベールから伝え聞いている。 良心と打算が両極に乗る天秤の揺らぎに、知らず呻き声めいた吐息が漏れた。 「ミスタ・オスマン?」 使者の訝しげな呼び掛けにも、視線を向けようとはしない。 「……仔細了解した。今から学院に居る皆に事情を説明する。貴殿も任務に戻るといい」 「はっ」 敬礼して慌しく部屋を辞する使者を見送り、それからまた僅かに逡巡した後、やっとオスマンは立ち上がった。 その足の向かう先は、風の塔。ウェールズが隠れ住む一室である。 黒い琥珀に記憶されているオスマンが階段を登り、ウェールズのいる部屋の扉をノックする。 「開いているよ」 朝早くから椅子に腰掛けて読書していたウェールズは、開いた扉の向こうに立っていたオスマンの姿に少し目を見開いた。 「どうされたのですか、ミスタ・オスマン」 読みかけの本を机に置いたウェールズに、オスマンは静かに口を開いた。 「――レコン・キスタめがトリステインに宣戦布告しました」 アルビオンではなく、レコン・キスタ、と言い換えたのは、当然のことであった。 思わず立ち上がったウェールズの足に押され、椅子がけたたましい音を立てて転がる。 「何と言う事だ……!」 く、と唇を噛み締めたウェールズは、次の瞬間には毅然と顔を上げてオスマンを見た。 「……戦況をお教え頂けますか、ミスタ・オスマン」 オスマンは眉一つ動かさず、使者から伝え聞いた言葉を紡ぐ。 ウェールズは現状を全て聞くと、コート掛けに掛かっていたマントを手に取り、大きく風を靡かせて背に羽織った。 「では、アルビオン王国の生き残りである私は、これより援軍としてタルブ村へ向かわねばなりません。今まで私を匿ってくださり、感謝の言葉もありません」 至極当然に言い切る王子に、オスマンは僅かな瞬間だけ躊躇ったが、意を決して言葉を紡いだ。 「――生憎、学院には幻獣はおりません。馬の足では、今から向かった所で戦に間に合わぬのは明らか。ジョセフ・ジョースターに協力を願う以外、殿下が戦場に辿り着く術はないと愚考します」 「確かにそうですが、彼は此度の戦に何ら関係ないではないですか」 「しかし、貴方が唯一戦場に辿り着く方法を使うことが出来るのは彼しかおりませぬ」 白く長い眉の下から覗く目を、ウェールズは声もなく見据えた。 「……貴方は、無関係の異邦人を戦に駆り立てようと。そう仰るのですか」 腹の中から搾り出したような声にも、オスマンは毛の先程も表情を変えはしない。 「戦場に立てとは言いませぬ。あの飛行機械で、皇太子を戦場へ送り届けてくれと頼むだけです」 瞬きもせず、二人の男が睨み合う。 視線を背けたのは、ウェールズが先であった。 「……私は無様だ。これより家族の元へ帰ろうとする老人に、なおも助けを請う。何と言う……何と言う、恥知らずの男だろうか……」 ぎり、と歯が軋む音が響く。 オスマンはそっと彼に背を向け、己のエゴを憎憎しく思う内心を億尾にも出さず、次の言葉を放った。 「さあ、彼を呼びに行きましょう。我々に残された時間は、限りがあるのですからな」 そして二人は、ジョセフが暢気に寝こけているであろうルイズの部屋へ向かった。 早朝の突然な来訪に、ジョセフは寝ぼけ眼で応じ……タルブの村が燃えたと聞いた時点でゴーグルを手に駆け出そうとしていた。 燃えるような怒りを目に灯し、自分の横を駆け抜けようとするジョセフの肩をつかんだウェールズは、彼の動きを留めるのに必死に力を込めなければならなかった。 「待ってくれ、ミスタ・ジョースター! まさか貴方も戦うなどと言わないでくれ!」 「こんな話聞いて黙って帰ったり出来んだろ!」 「ジョースター君、我々に強要出来る筋合いはないがせめてウェールズ殿下を送り届けてくれれば、それ以上は……」 オスマンとて、ジョセフを戦場に送りたくないのが本心である。 ウェールズが死地に赴くのを止める理由はない。それが彼の望みだからだ。 しかしジョセフは違う。何の関わりもない。 だと言うのに、今のジョセフは輝ける意思を抱いている。決してただ王子を戦場に送り届ける為の勇気ではない。 それは紛れもない闘志、だった。 ニューカッスル城まで付き従った三百のメイジ達と同じ輝きを、この老人もまた抱いていた。 「すまんがこのジョセフ・ジョースター、困ってる友人を見捨てられるほど人でなしじゃあないんでなッ! あのゼロ戦は爆弾はないが機関銃はバッチリ動く! あんだけありゃあ、フネの一隻や二隻くらいは落としてみせるッ!」 気迫と力強さばかりで構成される言葉。手や足に震えはない。 亡国の王子と学院長は、おおよそ同じタイミングで同じ答えに辿り着いた。 『これ以上何を言っても時間の無駄』であった。 死にに行くだけなら止め様がある。戦いに恐れを抱いていればそこから崩す事も出来る。 だが、ジョセフ・ジョースターに一切の揺らぎはない。 レコン・キスタに立ち向かい、勝利を得に行こうとしている。 「……一つだけ聞かせてくれ、ミスタ・ジョースター」 ジョセフの肩に食い込むほど力の篭っていた手を離し、ウェールズは問うた。 「何故、貴方は戦いに赴くのだ? この戦いで名誉を得られる訳でもなく、報酬を与えられる訳でもない。それなのに……どうして貴方は、命を賭した戦いに怯まないのだ?」 判り切った事を何故聞かれたのか判らない、と言いたげな顔で、ジョセフは答えた。 「そりゃアンタ、困ってる友達を見て助けないなんて薄情な真似はわしにゃ出来んというだけだ。王女殿下は、この部屋でわしを友人だと言った。わしをジョジョと呼んだ。だからわしは助けに行くだけのことだ」 単純明快にして、唯一無二の答え。 ウェールズは、静かに息を一つ吸い、そして大きく吐き。そして深々と頭を下げた。 「……そうだな、ミスタ・ジョースター。愚問だった、非礼を許して頂きたい」 「気にせんで結構。さあ行こう、調子コイとるバカどもをぶちのめしになッ」 ウェールズの肩を掌で軽く叩いてから、改めてオスマンに向き直った。 「最後まで世話になりました、センセ。わしの可愛い孫と友人達を、どうか宜しくお願いします」 ウィンク混じりの笑みの別れの挨拶に、オスマンは口髭に隠れた口の端をニヤリと吊り上げた。 「安心しなさい、例えどんな結果になったとしてもわしの生徒達の安全は保証しよう。――存分に、戦ってきなさい」 そして差し出された手を、ジョセフは力強く握った。 「その言葉があれば、安心して戦えるというもの。お世話になりました」 皺だらけの顔を、笑みで更に皺を増やし。二人の老人は笑みを交し合った。 「よし、ジョースター君。ミスタ・コルベールの所にはわしが行こう。あの飛行機械の燃料は彼が錬金したと聞いている。君は、ミス・ヴァリエールに別れの手紙を書いてやりなさい」 「何から何まで、すいませんな」 「ほっほっほ、なぁに。わしらの世界の不始末を異世界からの友人に任せなきゃならん不義理の代わりにゃなりゃせんて」 手を離し、ウェールズとオスマンは階段へ向かい、ジョセフは部屋へ戻る。 数分後、机に置かれた便箋の上には、ペーパーウェイト代わりに帽子が置かれていた。 「……さらばじゃ、ルイズ」 今は居ない主に向かい、ほんの少し寂しさを滲ませた笑顔で別れの挨拶を告げた。 ジョセフ・ジョースターはこの時を限りに、二度とこの部屋へ帰る事はなかった。 * タルブの村はジョセフ達が訪れた時の面影を完全に失っていた。 レコン・キスタの強襲の際に出撃した竜騎士隊が、村だけでは飽き足らず周囲の森や草原まで面白半分に火のブレスを吐きかけた結果だった。 村人達は辛うじて逃げた者も多いものの、命を失った者も数人いた。 美しい光景を失った草原にはレコン・キスタの大部隊が集結し、港町ラ・ロシェールを陣地として立てこもるトリステイン軍との決戦に備えていた。 その上空では、空からの攻撃に立ち向かう任務を負っている竜騎士隊が引っ切り無しに飛び回っている。歴史あるトリステインの誇りを担うのが魔法衛士隊ならば、大空に浮くアルビオンの誇りを担うのは竜騎士隊であった。 アルビオンが擁する竜騎士の数は火竜や風竜合わせて百を超える。今回の進軍では二十騎もの竜騎士が率いられていた。対するトリステインの竜騎士は、質でも量でも遠く及ばない。 元より奇襲を掛けられ混乱状態にある上、乏しい地力で散発的な攻撃しか行えなかったトリステインは、アルビオンの竜騎士を一騎たりとも討つ事が出来なかったのである。 翻って圧倒的な勝利を挙げたアルビオン竜騎士隊は、戦闘の趨勢が決まった後もタルブを蹂躙したのだった。 戦艦や竜騎士を失ったトリステインの空は、事ここに至りアルビオンが完全制圧した。 後はラ・ロシェールに立てこもるトリステイン王軍に空中からの艦砲射撃を行い、立てこもる都市を無力化してからゆっくりと勝ちの決まった決戦を仕掛けるのみであった。 敗北の可能性どころか死ぬ危険さえないと、アルビオンの兵士達は高を括っていた。反乱からここに至るまで敗北はなく、被害と言えばニューカッスル戦くらいのもの。砲撃の準備に掛かるアルビオン艦隊には、弛緩した雰囲気さえ漂う始末だった。 タルブの村上空での警戒に当たっていた竜騎士隊も、命の危険のない気楽な任務とばかりに各々好き勝手に空を飛んでいた。 そんな時、一人の竜騎士が上空からこちらに接近してくる竜を発見した。 昨日の交戦でトリステインの竜騎士隊の錬度を把握していた彼は、舌なめずりした。昨日は二機撃墜したが、どうにも物足りないスコアである。 およそ二千五百メイルの高度を飛んでいる敵を見据えながら、火竜を鳴かせて敵の接近を同僚達に知らせようと手綱を引いたその時――竜の頭が突然吹き飛び、彼の胴体は半分以上抉られていた。 (え?) 自分に何が起こったのか理解する機会も与えられない。火竜の喉には、炎の息を吐く為の燃焼性の高い油の詰まった袋が仕込まれていた。音速で飛来する弾丸で吹き飛ばされると同時に着火した油の飛沫は、人一人を燃やし尽くすには十分すぎた。 (なんだ? 何が起こったんだ? あれ、俺……) 彼の生涯最後の幸運は、事態を理解する前に意識が炎に飲み込まれたことであった。 どのような原因によってどのような結果が起こったのか、例え理由がわかったとしても受け入れ難い事実ではあったろう。 超音速で飛来する直径二十ミリほどもある鉛の弾丸が、竜の頭部を風船のように破裂させただけでは飽き足らず、その後ろに座っていた自分もついでに吹き飛ばしたなどとは。 「よし、撃墜一」 今しがた一匹と一人の命を奪った張本人は涼しい顔で嘯いた。 「……なんだ、何が起こったんだ」 今しがた焼け野原へと落ちていく竜騎士が、命の間際に思った言葉と同じ思いを口にしたのはウェールズだった。元々一人乗りのコクピットから無線機を取り外した空間に無理矢理乗り込んでいる故に狭苦しいが、お互いの行動が阻害されるほどでもない。 雲を隔てた下方に竜騎士が見えたその時、鈍い爆発音が機体を震わせたかと思うと、一条の白い光が走り、竜の頭と騎士を一緒くたに吹き飛ばしていた。 「ああ、さっき説明した銃の威力じゃよ。ああ、口径が二十ミリだから砲になるんかな」 「銃!? あれが!? まさか今の音が発射音だったのか!」 ハルケギニアには砲が存在するし、それより口径の小さい銃も存在する。しかしハルケギニアで銃と言えばマスケット銃どまりである。致命傷を与えるどころか、せいぜい手傷を与えるくらいの……治癒手段を持つメイジにとっては玩具程度の認識でしかない。 「わしらの世界じゃ有り触れたモンだ。ま、それにちょいとばかり上乗せしとるがね」 そう言うジョセフの手からはハーミットパープルが伸び、機関銃に絡み付いている。 えてして弾丸は直進しない。特に超高速と長射程が加わる場合、その弾道は直線とは大きくかけ離れた大きな弧を描く。大気や風速を始めとした空気抵抗を始めとし、重力、果ては気温すら弾道に大きな影響を及ぼすのである。 ゼロ戦を兵器と認識したガンダールヴの力は、一度も発射していない機関銃の弾道をジョセフに認識させていた。目標地点に存在する標的をどの位置から撃てば数秒後に命中するのか、未来予測の計算すら可能にした。 それに加え、ジョセフと機関銃はハーミットパープルで直結されている。 ガンダールヴが弾き出した命中の方程式を、脳から身体、身体からガントリガー、トリガーから砲身……という一つ一つのプロセス毎にかかる僅かなタイムラグを除去し、寸分違わないタイミングで実現していたのだった。 そして何より、搭載している弾薬を無駄遣いするわけにも行かない。 竜騎士隊はジョセフには肩慣らし程度の認識しかなく、本命はレコン・キスタ艦隊。20mm機銃2挺の携行弾数は各125発、7.7mm機銃2挺の携行弾数は各700発。一切の補給が許されない以上、一発たりとも無駄弾を撃つつもりはなかった。 十何隻も居並ぶ戦艦達に立ち向かうには、可能な限り万全を期さなければならない。 「さて、殿下を送り届ける前にあのトカゲどもをチャチャッと片付けてしまわんとな」 かつての母国の誉れとも言うべき竜騎士隊をトカゲどもの一言で片付けられるのにも、今は苦笑しか浮かべられないウェールズだった。 なるほど、このゼロ戦を相手にしてはアルビオン自慢の竜騎士など地を這うトカゲとなんら変わる所はない。 速度は風竜を上回り、搭載する銃は威力も射程も火竜のブレスを遥かに凌駕する。負ける道理を見つける方が難しいとさえ言えた。 「おう相棒、右下から三騎来るぜ」 デルフリンガーが普段と変わらない口振りで敵機の襲来を告げる。 「あいよ、んじゃあちょっくらエースになりに行くとするかッ!」 * ルイズは結局学院に帰る事もなく、レコン・キスタを迎え撃つ為出陣したアンリエッタの後を追って自分もまた戦場に向かっていた。 高く昇っていく太陽に二つの月が重なろうとする中、ラ・ロシェールに立てこもったトリステイン軍へ向けて進軍してくる敵の姿が見えた。三色の旗をなびかせ、徐々に近付いてくる。 既に前日の攻撃と焼け野原と化していたタルブの草原を、正に蹂躙し尽くした張本人であるレコン・キスタを目の当たりにし、ユニコーンに跨ったアンリエッタは、着慣れない甲冑の下で恐れに身を震わせた。 王女の側に控えるルイズも、ヴァリエール家三女の誇りを重石にしなければ恐ろしくて逃げ出してしまいかねなかった。 アンリエッタやルイズが生まれてから現在に至るまで、ゲルマニアやガリアとの戦争があるにはあったが、せいぜい国境付近に領土がある貴族同士の小競り合い程度だった。 国と国同士の総力を挙げた戦争は久しく行われておらず、急拵えで集めた二千の軍勢の中でこの規模の戦争経験がある将兵は過半に達していなかった。 知らず起こる震えを誤魔化そうと、アンリエッタは始祖に祈りを捧げた。 だが、それ以上の恐怖はすぐさま訪れる。 敵軍の上空には、傲然とした様さえ伺わせる大艦隊が控えていた。たった一日でトリステイン艦隊と竜騎士隊を壊滅させたアルビオン艦隊である。雲のように空に浮遊する艦の周囲を飛び回る竜騎士の姿すら見えている。 逃げ出したくなる臆病の気を辛うじて唾と一緒に飲み込んだのは、アンリエッタかルイズか、それとも兵士達だったか。これから始まる戦いに絶望しか抱けなかったトリステイン軍に、聞き慣れない物音が聞こえたのはそんな時であった。 まるで口を閉じたまま唸る音が鼻から抜けているような奇妙な音。それが断続的に聞こえてくる。すわ、アルビオンの攻撃かと身構え、空を見上げたトリステイン軍は、更に奇妙なモノを目撃した。 それは空を飛んでいた。フネのように浮いているのではなく、飛んでいた。 竜のようにも見えたが、胴体から生えた二枚の翼をはためかせることもなく、ただまっすぐに広げられている。 その奇妙な竜に向かっていくアルビオンの竜騎士達は、竜の翼や頭から発せられる白い光に貫かれた。ある竜は空中で爆発を起こし散華し、またある竜は減速することもなく地面へ向かって墜落していった。 昨日の戦いを辛くも生き残った兵達は、自分の正気を疑った。 トリステインの竜騎士達に圧勝した竜騎士隊が、たった一騎の竜に立ち向かうことも出来ず、ただ止まっている標的であるかのように撃ち抜かれて行く。 奇妙な竜は天高く空へ向かって上昇したかと思えば、すぐさま急降下して竜騎士の背後を取る。背後を取られた竜騎士は間髪置かず白い光の洗礼を浴び、空から脱落する。 トリステイン軍の中で、あの奇妙な竜が何であるかを知る人間は、一人しかいなかった。 ルイズである。 つい一週間前、タルブの村に置いてあった飛行機。 とても空を飛ぶとは思えなかった代物が、今、現実に空を飛んでいるばかりか、天下無双と謳われるアルビオンの竜騎士隊を歯牙にもかけていない。 「……ジョセフ、ジョセフ、なの?」 あの飛行機を操れるのは、この世界には一人しかいない。 だがルイズの中に、この絶望的な戦況を覆せるかもしれない手段を引っ下げて来た使い魔を誇る気も、主人のピンチに駆け付けて来た忠義を喜ぶ気も、一切なかった。 「……あの、バカ犬ッ!」 思わず漏れた声に、空を呆然と見上げていたアンリエッタが思わずルイズを見た。 「どうかしたの、ルイズ」 アンリエッタが掛けた声で、自分の中で膨らむ感情が思わず口に出ていたのが判ったルイズは、慌てて首を横に振った。 「い、いえ、なんでもありません、王女殿下」 そしてまた、二人の少女は空を見上げた。 アンリエッタは、謎の竜が繰り広げる空中戦に目を見開き。ルイズは、コクピットの中にいるだろう使い魔への心配に満ちた目を眇めた。 (……ジョセフのことだもの。きっと、戦争やってるって聞いて……居ても立ってもいられず飛行機に乗って来たんだわ) 使い魔として召喚してからそれほど長い時間を過ごした訳でもないが、使い魔の気性は十分に理解していた。普段は怠け者でお調子者だが、戦うべき場面に恐れず歩み出すのがジョセフ・ジョースターなのだと。 (……でもジョセフ、アンタ……今、そんな事してる場合じゃないでしょう!? ちょっと我慢してたら元の世界に帰れるんじゃない! どうして来なくてもいい戦争なんかやってるのよ、なんで、どうして……!) 使い魔を元の世界に帰す決意をしたのに、当の使い魔は必要のない戦いに首を突っ込んできている。こんな事なら、いっそ別れの時まで一緒にいればよかったかもしれない。 自分の言葉で使い魔が自分の意志を曲げるとは毛ほども思っていないが、それでも、戦いに行くなと言えたかもしれない。しかし今、使い魔はたった一人レコン・キスタと戦っている。 メイジでも貴族でもない、異世界の奇妙な老人が戦っていると知っているのは、ルイズただ一人。今、あの奇妙な竜を操っているのは自分の使い魔なのです、と言う気にはなれない。言った所でアンリエッタすら信じてくれないだろう。 だが、事実である。 ルイズは飛行機から視線を背けないまま、胸の前で両手を組んだ。 (――始祖ブリミル。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール一生のお願いです。どうか、どうか……ジョセフ・ジョースターをお守り下さい。彼を無事に家族の元へ帰して下さい……) 切なる祈りを捧げるルイズをよそに、ただ空を見上げていたトリステインの軍勢の中から、誰とも知れず声が聞こえてきた。 「……奇跡だ……」 「いや、あれこそ、始祖ブリミルが我々に大いなる力を振るって下さっているのだ……」 都合のいい言葉だが、それを否定する言葉を誰も持っておらず、ましてや絶望に垂らされた一筋の希望を否定する気などあるはずもない。 ルイズと同じくアンリエッタの側に控えていたマザリーニは、兵士達から上がる希望に縋る声にただ追従したりはしない。感情の揺らがない目で竜が空を舞う様を見つめていた。 熱狂に侵食されつつある二千の中で一人、どこまでも静かに戦況を見ていたのはマザリーニ枢機卿だけであった。鳥の骨と貶められいらぬ誤解を受けながらも、前王の崩御以来トリステイン王国を担ったのは紛れもなく彼なのだから。 この戦いに勝算など欠片ほどもなく、ただ名誉を拾いに行くために死にに来たようなものだと考えていた彼は、かの奇妙な竜を目の当たりにしてもトリステインの勝利を描いていない。 (我々が勝てるとすれば、かの艦隊を空から引き摺り落とさなければならない。果たしてあの竜は、ただ一騎で艦隊と立ち向かえるのか?) この場に居る誰一人として、竜騎士を七面鳥の如くあしらう竜の能力全てを知らない。 絶望的な状況の中、一筋の希望を見せている。だが、縋るにしてはその希望はか細い。 もしこの希望さえ潰えたのなら、その時こそトリステイン軍はラ・ロシェールと共に壊滅するしかない。しかし、もしこの希望が縋るに相応しい代物であったのならば、二千の兵を奮い立たせる何よりの要因となる。 (……内から沸き上る衝動すら口に出せないとは。全く難儀な道を選んだものだ) 手綱が湿るほど汗をかいていた掌を裾で拭う様など、アンリエッタですら見ていない。 ――やがて、時間にしておよそ十分強。アルビオン艦隊の周囲を飛行していた竜騎士隊二十騎全てが全滅する。 竜騎士が一騎撃墜される度に大音声の歓声を上げていたトリステイン軍は、今しがた竜騎士隊を全滅させた竜がラ・ロシェールに向かって飛んでくるのを見ていた。 竜が近付いてくればくるほど、唸り声のような音は大きく響いて聞こえてくる。 つい先程までアルビオンの竜騎士隊と戦っていた竜が何故こちらに近付いてくるのか、理由を計りかねるトリステイン軍は一様に竜を見上げる以外に対処の仕様がなかった。 接近するにつれて少しずつ高度を落としていた竜は、自分を見上げている四千の眼の上を誰も見たことのない猛スピードで通り過ぎたかと思うと、街に聳える巨大な樹を回り込む軌道で戻ってきた。 竜は再び艦隊へ向かう進路を取りつつ、トリステイン軍の頭上を悠々と渡っていく。 そして竜がアンリエッタ達の頭上を飛び越えていったその時、竜から何者が飛び出した。 反射的に銃や杖が向けられるが、しかし今の今まで竜騎士隊と交戦していた竜から現れた人影へ問答無用に攻撃を仕掛ける者は居ない。 トリステイン軍の前方、アンリエッタの付近へ向けて落ちてくる最中にフライの魔法を唱えた影は、マントを風にはためかせながら声も限りに叫びを上げた。 「アンリエッタ!」 風に乗せられて届いた声に、アンリエッタの目がこれ以上はないほど開かれた。 「ウェールズ様!? ウェールズ様なのですか!?」 王女の口が紡いだ名は、呼ばれるはずのない名前だった。 トリステインの王女が様を付けて呼ぶ「ウェールズ」はレコン・キスタとの戦いで華々しい戦死を遂げ、既にこの世の者ではないと言う事になっているからだ。 返事をする間も惜しいとばかりに、ウェールズは一直線にアンリエッタの側へと降り立った。 突然の事に周囲のメイジ達が一斉に杖を向けるが、マザリーニは彼をアルビオン王国皇太子であるとすぐさま判別をつけた。 「各々方待たれよ! この方はアルビオン王国が皇太子、ウェールズ・テューダー様なるぞ! 今すぐその杖を下ろされい!」 その声に杖は幾許かの躊躇いの後で下ろされるが、アンリエッタとウェールズは杖の行方など最初から一瞥もくれていなかった。 アンリエッタはこれまで辛うじて続けてきた王女としての振る舞いを今ばかりは完全に忘れ、ただの恋する少女に戻ってしまっていた。 「ああ、ウェールズ様! この様な時に来て下さるだなんて……!」 それでも人目も憚らず抱擁を求めてしまうほど自分を見失ってはいなかったが、右手までは気持ちを抑えることも出来ず、ウェールズを求めるように伸ばされていた。 ウェールズは恋人に向けて差し出された手を、王子としての手で取ると、自然な動作で甲に唇を落とした。 「話は後だ、アンリエッタ・ド・トリステイン。僕はアルビオン王国の生き残りとしてトリステインへの援軍に来ているんだ。もうすぐ艦隊からの砲撃が始まる、すぐに部隊を集めて――」 ウェールズの言葉が終わるのを待つこともなく、竜騎士隊を全滅させられた艦隊は多少の被害に構わず、当初の予定通りラ・ロシェールへの艦砲射撃を開始した。 何百発もの砲弾が空から轟音を伴って降り注ぎ、岩や馬は言うに及ばず、兵士達を吹き飛ばす。これまで目の当たりにした奇跡で高揚した士気を持ってしても、兵達の動揺を留めることはできなかった。 「きゃあ!」 思わず目を固く閉じて身を竦めたアンリエッタを庇うように立ったウェールズは杖を一振りし、風の障壁を周囲に張り巡らせる。 「マザリーニ枢機卿!」 「承知しております!」 王女から少女に戻ったアンリエッタをウェールズに任せ、マザリーニは素早く周囲の将軍達と即席の軍議を終えた。マザリーニの号令に合わせ、メイジ達は一斉に杖を掲げて岩山の隙間を塞ぐ形で風の障壁が張り巡らされる。 砲弾は障壁に阻まれてあらぬ方向へ飛ばされるか空中で砕け散ったが、それでも全てを防げる訳ではない。障壁の隙間を潜り抜けて砲弾が着弾する度に土煙と血飛沫が撒き散らされた。 「この砲撃が終わり次第、敵の突撃が開始されるでしょう。それに立ち向かう準備を整えねばなりませぬ」 「勝ち目は……あるのですか?」 怯えを隠せなくなってきたアンリエッタの声に、マザリーニは心の中で首を振った。 勇気を振り絞って出撃したものの、彼我の戦力差は比するまでもない。砲撃は兵の命だけでなく人の勇気を打ち砕き続けている。 しかし、今でこそただの少女に戻ってはいるが、昨日の会議室で威厳ある王女としての振る舞いを見せてくれたアンリエッタに現実を突きつける気にはなれなかった。 五分五分だ、と精一杯のおためごかしを言おうとしたその時、ウェールズの静かな声がアンリエッタに投げられた。 「――ある。十分だ」 ウェールズはアンリエッタではなく、艦隊を遠巻きに旋回しているゼロ戦を見上げながら呟いていた。 「砲撃が終われば、その時が反撃開始の時間だ。それまで、持ち堪える」 着弾の度に揺るぐ地面の感触を感じつつ、愛する少女を守る為に青年は杖を掲げた。 * 竜騎士隊を全滅させた後、ジョセフは本来の目的であるウェールズの送迎を済ませた。 ラ・ロシェールに進行する艦隊をゼロ戦一機で殲滅できるとは思っていない。竜騎士の七面鳥撃ちは出来るにしても、爆弾の一つも搭載していない戦闘機が戦艦に立ち向かおうとするのは無謀としか言い様がない。 「救いは二十ミリを結構温存出来たっつーことだが……それにしたってハンデデカいぞ」 二千メイルの上空を維持したまま、艦隊の射程外を遠巻きに旋回する。闇雲に攻められるのは竜騎士に対してのように、圧倒的な戦力差があってこそである。 今はジョセフが圧倒的に攻められる番のはずだが、艦隊はこちらにさして構う様子すら見せずトリステイン軍に艦砲射撃を開始していた。何門かの砲門がこちらに向いているが、あくまで無闇な接近を阻む威嚇射撃らしき散発的な砲撃である。 それだけ戦力差が絶望的に開いている、という証左であった。 「相棒、それはいいんだがガソリンは足りるのかね。日蝕までもうすぐだが、今のでかなり吹かしたんじゃねえのか? 俺っち怒んないから正直に言ってみな」 「しょーじき、厳しい」 燃料を満載にしていれば三千kmは優に飛行できるゼロ戦だが、日蝕に飛び込むまでどれだけ上昇するのかはコルベールすら把握していない。無事に元の世界へ帰還できたとしても、どこに出るか判らない以上、ある程度は燃料に余裕を持たせねばならなかった。 「あいつらの弱点は見えとる。空の上から攻め込む戦艦は、砲を真上に向けるようには作っちゃおらん。撃てたとしても自分で撃った砲弾を頭に食らう覚悟はないだろうがなッ」 一番手堅いのは、敵艦の頭上を取って急降下掃射を浴びせ反転急上昇、再び急降下掃射、という手を取る事であるが、そんな機動を繰り返せば燃料も弾薬もすぐ尽きる。 しかしジョセフは躊躇わない。 「ここで引いたら男がすたるッてな!」 口の端をにやりと吊り上げ、機体を急上昇させていく。 雲を突き抜けた先で双月に隠れようとしている太陽を横目で見た後、そのまま間髪入れず宙返りして艦隊へと急降下していく。 「行くぞッ!!」 艦隊の中央に陣取る、周囲の戦艦と比べても一際大きなレキシントン号。 遥か眼下、照準器に刻まれた十字にレキシントン号を捕らえると、ハーミットパープルではなくガントリガーを力の限り引いて両翼の機関砲に火を噴かせる。 「これでも食らえッッ!!」 出し惜しみすることをやめた二十ミリ砲弾と七.七ミリ銃弾が空を引き裂き、レキシントン号へと吸い込まれていく。 元からの火力に急降下の速度と重力、そしてガンダールヴの能力の助けを受けた砲弾は一発一発が必殺の威力を手に入れている。直撃を受けたレキシントン号のメインマストは中程から折れ下がり、甲板を貫いた弾丸は直撃を受けた不幸な水兵を物言わぬミンチに変えた。 だが、そこまでだった。 「……チッ、ビクともしとらんな」 アルビオン艦隊の射程から逃れるべく四千メイルの上空で再び急上昇を掛けながら、なおもふてぶてしく空に聳えるレキシントン号を睨み付けて舌打ちをする。 渾身の斉射は少なからずの被害を与えていたが、レキシントン号ほどの巨艦を大破轟沈させるにはどうしようもないくらいに役者不足だった。 60キロでなくとも30キロ爆弾があれば、木造のフネなどあっと言う間に炎上させられていただろうし、一機だけでなく複数の僚機がいれば多大な被害を与えられていたはずだ。 しかし今、ハルケギニアの空を飛ぶ戦闘機はジョセフのゼロ戦一機だけだった。 二十騎もの竜騎士を容易く屠れはしても、巨大戦艦群を相手取れる性能はない。 「弾切れになるまではブチ込んでやらにゃあなるまい……これ以上好き勝手させてたまるかッ!」 ジョセフ本人もこれ以上は徒労になるとは理解している。 しかしジョセフの気性に加え、「敵の手の届かない所から撃てる」というある意味気楽な立場は、もう一度攻撃を行う踏ん切りをつけるには十分だった。 「撃ち尽くしたら逃げるッ!」 力強い宣言をした後、二度目の宙返りからの急降下斉射にかかる。 再び機首と両翼から撃ち続けられる弾丸がレキシントン号とは別の艦船に叩き込まれる。 しかし結果はレキシントン号と似たり寄ったりの結果でしかなかった。 メインマストを破壊し、ひとまずの被害を与えたもののせいぜいが小破止まり。 「相棒、これ以上は無理だ。逃げな」 戦況を冷静に把握しているデルフリンガーが呟く言葉に、ジョセフはまた舌打ちして操縦桿を握り直す。 「チ、これが限界じゃな。ところでお前はどうするんじゃ」 「ここから放り投げるなり連れてくなり好きにしてくれよ。でも六千年も見てきた世界より、相棒の来た世界とやらを見てみたい気もするな。良かったら連れてってくれるかい」 「了解了解、じゃあ行くとするか……」 そう言いながらペダルを踏み込み、スロットルレバーを動かす。 「……む?」 「どうしたよ相棒」 デルフリンガーに返事する前に、再びハーミットパープルを這わせる。 茨から伝わってきた情報に、ジョセフの全身から汗が噴き出した。 「……まずいな、エンジンが焼け付いてきとる」 「なんだって? 今の今まで普通に飛んでたじゃねーか」 「この前試験飛行しただろ。本当は一回飛ぶ度にエンジンバラして全部の部品を調整せにゃならんのだが、そんな時間もないし大丈夫だろうと思ってたんだが……固定化の魔法ってそんなに信用できんかったんじゃなあ」 「じゃなあ、じゃねえよ! 固定化は物の劣化を防ぐだけで損傷まではカバーしねえんだよ!」 「だったら最初から言ってくれよ! つい調子乗って試験飛行やっちゃったじゃないか!」 「うるせえ! いい年して調子こくから本番で困るんだろが!」 不毛な言い争いをしながら、ひとまず滑空状態のまま空域から離れる。 現状、まだ飛行は維持できるが急上昇急降下急旋回などの機動をすれば、場合によっては更なるエンジントラブルを引き起こし、最悪の場合は空中でエンジンが破壊される可能性も有り得るという見立てだった。 「ふぅーむ。こいつぁ参ったな……掻い摘んで言うと、帰れんくなったっつーこった」 「気楽に言ってんじゃねえよ! しゃあねえ、じゃあどっかに着陸して……」 「いや、このままあいつらをほったらかすとろくなことにゃならん」 「おいおい、もう何も出来ないだろ。これ以上何かするってったら……」 そこまで言って、デルフリンガーはある可能性に行き当たった。 まさかとは思ったが、そんな常識が通用しないのが今の相棒である。 「このゼロ戦のパイロットには伝統的な戦法があってな」 「おい。ちょっと待て。もしかして、この飛行機をあのデカブツにぶつけようとか、そんな無謀なことを考えてるわけじゃないよな?」 「よくわかったな」 「……無茶苦茶だ、幾ら何でもそりゃねえよ」 六千年、使い手含めて様々な人間に握られてきたが、こんな無謀な手を考え付き、あまつさえ実行に移そうとする人間は見たことがなかった。 「なぁに、わしは手近なフネに飛び移ってハイジャックするつもりじゃ。死にはせん」 「おい、考え直そうぜ。それはあんまりにもあんまりだ」 言葉だけ見ればジョセフの翻意を促しているが、その言葉の響きはいかにも楽しげであった。 「まぁ、相棒がどーしてもって言うなら付き合ってやらんでもないがな!」 「よし来た! んじゃちょっくら行くとするかッ!」 艦隊の射程外を飛んでいたゼロ戦を上昇させ始め―― 『待ちなさい! そんな勝手なこと、主人の許しもなしにやらせないわ!』 不意に聞こえたルイズの声に、思わず上昇を抑えた。 「ルイズ!? ルイズなのかッ!?」 To Be Contined → 戻る
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/9246.html
838 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/05/07(火) 22 21 18 ID softbank126036058190.bbtec.net [99/119] 日本大陸×プリプリ「The Melancholic Handler」小話「小夜啼鳥伝」6 戦争が始まるかもしれない、という情報は一般市井の人々より早くフローレンスの耳に入ることとなった。 そのソース元はかねてからの知り合いである政治家のシドニー・ハーバートであった。 当時、既に戦争大臣としてジョージ・ハミルトン=ゴードン内閣に入閣していた彼は、そうであるがゆえに先んじてきな臭い情勢を嗅ぎ取っていた。 機密故に一介の医師であるフローレンスにすべては明かさなくとも、それとなく相談などをしていたことがやり取りされた手紙から判明している。 フローレンスとて聡い。戦争大臣から医療について聞かれることの意味くらいは推測できていた。 単なる興味以上に具体的な普及法などまで聞いてくる時点で、そういうことが起こるのだろうという当たりをつけていた。 果たして、それは正しかった。 シドニーの側が懸念していたのは、フローレンスのパトロンを務めていた中で知らされていた、祖国の医療の未発達ぶりであった。 パトロンや後援者を納得させるため、フローレンスは積極的に活動の内容をデータとして整理し、分析にかけ、論文や報告書の形で開示していたのだ。 その内容に目を通せば、上流階級は別としても、如何に平均的な医療が発達していないかを知ることができたのだ。 そして、戦争大臣---国防大臣などにあたる彼がそれに影響を受けて考えたのが、兵士たちを支える医療体制であった。 祖国でさえも平均値が劣っている状況なのだから、果たして戦時になり、戦場に近いところで高い質の医療が受けられるだろうかと。 陸軍や空軍、海軍への聞き取り調査などを行ったことでその実態を把握した彼は、頭を抱える羽目になった。 やたらと細かい縦割り行政であり、指揮権や物資の優先権などがごちゃごちゃになっていることが判明したのだ。 さらに、所謂軍医やそれを采配することになる軍医局の知識や組織体制などについても調査したところ、お察しのレベルであった。 軍医局や軍医へのヒアリングを行ったところ、自分たちの仕事に不足はないから余計な援助は不要、と実態調査を拒否されたのも彼の危機感をあおった。 この調子では、仮にフローレンスの学校や病院で学び、実践を重ねている医師や看護師などを送り込んでも除け者にされると判断したのだ。 かといって、今から軍医や軍医局、あるいは兵站管理のところにメスを入れて改善を行おうとしても、到底戦争に間に合わない。 つまりこのまま戦争に突入した場合、フローレンスが広めようとする質の高い医療などは実現できないまま死者を増やすことになる---そう理解できた。 史実においてはただフローレンスを送り出すだけだった彼がここまで事前に準備をしたのも、フローレンスの影響が大きいだろう。 彼女が日本における医療にかける膨大なコストとリソースと準備について手紙で語っていなければ、彼も懸念して調査などしなかったのは想像に難くない。 実際、史実においては彼の後押しを受けて入ったフローレンス率いる看護団は当初は邪魔者扱いされて、おまけに準備不足によって苦労したのだ。 更にはフローレンスがなまじ成果を上げたことで、さらなるタスクが降りかかっていったというのも史実で起こったことだ。 839 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/05/07(火) 22 22 21 ID softbank126036058190.bbtec.net [100/119] だが、戦争大臣であるとしても、シドニー一人ににできることには限界があった。 一つの省を任され、裁量権を有していると言っても、既存の体制の一部であることに何ら変わりはない。 彼が言い出したことだとしても、それが本当に実行できるかどうかは根回しや準備がどれほどできるかに律速される。 さらには、大臣でも周辺の人間の理解と協力がなければできることも決してできない。 寧ろ膨大なタスクを振られて、下にいる人間たちのためにあくせく働くのが上に立つものの役割であったりするのだ。 これがフローレンスだったならば、周囲を強引に巻き込んででも実行に移しただろうが、それほどの胆力は彼になかった。 弁護しておくと、彼の考えの方が一般的であって常識的なのであり、フローレンスのような果断さは常人が持ち合わせるものではない。 常人じゃないからこそ常人では不可能なことができたのは事実であるが、それ故に他人とのギャップに苦しむのである。 閑話休題。 ともかく、そういった実態を把握して悩んだ彼は、一先ずは常套手段をとることにした。 軍医局に対し、最新の医療関連の知識を取り込んで反映させるようにと打診を行い、色々と紹介を行ったのだ。 当然の如く拒否されてしまったが、粘りに粘り、戦時における予算を増やすことでなんとか話を通していった。 これは失敗も計算に入れた行動だ。いきなり一足飛びにやろうとしても反発を招くことは必須。 下手にやれば自分はやりたいことをやる前に大臣職から蹴り出される可能性が高い。 そうなればフローレンスへの援助などもできなくなるし、彼女の活躍の場を用意することもできなくなる。 打算的ではあったが、手順は踏んだうえで働きかけを行ったのだ。下地を仕込むというレベルでは合格である。 ついで行ったのは、戦争経験者からのヒアリングの実施だった。 これは彼が直接やったわけではないが、ロシアが策動していることに備えて使える人間を多数動かして行わせたのだ。 そこから得た教訓や実情を一次資料として固め、フローレンスや著名な医師などに対して分析と批評を依頼したのである。 過去の戦争でどういうことが起こり、どういう対応がされ、どういう教訓が得られたのか。 なまじかルール・ザ・アルビオンもあって戦争というより紛争が多かったことで、その手の蓄積が不足していた。 アルビオンが史実イギリス以上に一強になったことにより消失した戦争が存在したこともこれに拍車をかけた。 その結果、現行の体制では不足があるという専門家の意見を複数得られたのだ。 自分達のプライドや地位、あるいは領分に固執する軍医局や軍医その他に聞かせてやりたいほどだ。 彼らが見ているのは自分たちのことであって、実際に苦しむ兵士ではないこともよく理解できた。 こうして証拠と根拠を揃え、実情に対する対応策を揃えたうえで、シドニーは鬼札(ジョーカー)を切ることを選んだ。 即ち、ルール・ザ・アルビオンの中心にして主柱、アルビオン人が仰ぎ見る権力者---アルビオン女王への直訴という、とんでもないカードだった。 840 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/05/07(火) 22 23 33 ID softbank126036058190.bbtec.net [101/119] 以上、wiki転載はご自由に。 さっくりといったな、ありゃあ嘘だ。 史実の通り行くわけないよね、ということで…
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7335.html
前ページ次ページBattleship of Zero 「旗艦メルカトールより発信。ワレラ貴艦ニ追随デキズ」 信号手からの連絡を聞いたルイズは、艦長席で小首を傾げた。 「あら、そんなに速度出してたかしら?」 減速を指示しながら、ルイズは考え込んだ。自分は第一戦速を指示したはずで、たしか時速三三リーグくらい、だったかな? 風石で飛ぶ帆走艦もそのくらいの速度は出せると聞いた覚えがあるのだけど、違っただろうか。 「風向きのせいですね。追い風でないと、帆走は速度が出し辛いですから」 ルイズの心を読んだかのような回答をくれたのは、臨時の艦長補佐として乗り組んでいる空海軍の中佐だった。ルイズはガンダールヴのルーンのおかげで自艦の事に関して分からないことはないのだが、その反面、他の艦や空海軍の艦隊運用に関しては素人同然なのだ。もちろん、元来努力家であるルイズはそれに関しても勉強していたが、どうしても学院の授業に時間がとられてしまうため、中々進んでいない。 「なるほど。フネには何度か乗ったことがあるけれど、風任せってのは不便なものだったのね」 「このあいだまで、その風任せなフネに乗っていた私からすると、風向きお構い無しに突き進めるこの艦が凄いのですよ。蒸気タービン、でしたか。大したものです」 帆船の行き足は、どうしても風向・風速に左右されてしまう。この戦艦<長門>は最大で八万ニ千馬力以上を発する蒸気タービンでスクリューの代わりに取り付けた大径プロペラを回し、その推進力で進んでいるから、帆船ほど風の影響は受けないのだ。もっとも、燃料である重油を錬金の魔法で大量に生成せねばならず、経費がかさんでしまうのが弱点ではあるのだけど。 「聞いた話によると、アカデミーが頑張って技術解析中らしいわよ。そのうち他の艦にも搭載されるんじゃないかしら」 「それは朗報ですね。艦隊の速度が上がれば、戦略・戦術の幅が広くなりますからね」 速度というのは、軍隊にとって重要な要素である。相手より速く移動できるということは、攻めるにしても守るにしても戦場を自分で選べるということだ。速度で戦争の全てが決するわけではないけれど、遅いよりは速い方が良いことは確かである。ついでに、逃げるときは何よりも重要だし、とルイズは思った。 「艦長、メルカトールから再び発信です」 「ん、読み上げてちょうだい」 「<長門>ハ単縦陣ヲ離レ、本艦ノ右ヲ併走セヨ。以上」 「あー、でかくて邪魔だからどけ、ってのかしら。操舵、面舵」 「おもーかぁーじ」 冗談めかして言ってみせるルイズに対して、中佐は笑いながら答えた。 「それは、うがち過ぎというものでしょう。この長門と他の艦では速度が合いませんからね。細かく速度を変更するのも疲れますし、気を使ってくれたのでしょう」 それに、アルビオン艦隊の前で格好悪いのも嫌でしょうしね、と付け加える。それを聞いたルイズも笑いながら針路と速度の指示を出した。 一応、作戦航海中であるにも関わらず、長門の戦闘艦橋はどこかのんびりした雰囲気に包まれていた。作戦といっても、戦闘が目的ではなく、神聖アルビオン共和国の空軍艦隊を出迎える儀礼的な出撃であったから、仕方がないのだろうか、と中佐は思った。 あるいは、この少女艦長が原因かもしれない。軍人としては明らかに経験不足(どころではない)だが、やる気はあるし、努力もしている。何より、貴族としての自覚に不足はない。そんな彼女を、皆なんとか支えていこうとしているのを感じた。その結果が、この緊張感とのんびりさが同居した不思議な環境なのかもしれない。 フネというのは一蓮托生、一つの家族だ。規律厳しい軍艦でもフネごとに雰囲気が異なるのは、乗り組んでいる者達の個性が現れるのだろう。 * * * トリステイン空海軍・艦隊旗艦、戦列艦メルカトールの艦橋にいる人々の視線は、右舷側を併走する巨艦の姿に釘付けになっていた。 「こうして並んでみると、さすがに大きいな。あの艦橋など、塔のようじゃないか」 そう言ったのは長官席に座るラ・ラメー伯爵だった。この艦隊の司令長官を務める人物で、トリステイン貴族らしく表現がやや大げさだ。 「全長は本艦の約三倍ですからね。大きいだけじゃなく、戦力として役に立ってくれればいいのですが」 メルカトール艦長のフェヴィスは不満げにそう答えた。 「まあ、そうだな。なんせ、つい最近飛んだばかりのフネだ。乗組員はまだ慣れてないだろうしな」 「それもありますが……」 「歯切れが悪いな、艦長。心配の種は長門のヴァリエール艦長か?」 「提督も、分かっておられるなら言わずともいいものを。まあ、乗組員は大丈夫でしょう。マニュアルはしっかりしてますし、訓練もみっちり続けてきましたからね。しかしヴァリエール艦長はこのあいだまで女学生だった――いえ、今も、ですよ。これが心配せずにいられますか?」 乗組員の教育用に作られたマニュアルは、ルイズがガンダールヴの力で読み取った情報をもとに、アカデミーと空海軍が協力して作り上げたものだ。その突貫作業っぷりは当人達曰く、昼夜の区別がなくなる程であったという。ちなみにルイズはというと、あまりの疲労に学院の授業のほとんどを寝て過ごす羽目になっていた。事情を知る教師たちは彼女を寝かせてくれたらしい。 「ほう、艦長が女性に甘いという噂は本当だったと見える」 「その手の冗談は勘弁してください。部下の目もあるんですから……。ヴァリエール艦長は、公爵家令嬢でもあるんですよ。公爵の親バカっぷりはその筋じゃ有名らしいじゃないですか。万が一何かあって、反乱でも起こされたらどうするんです」 「その公爵夫人は魔法衛士隊マンティコア隊の元隊長だろう。血は争えんさ。万が一は起こらなければいいが、こればかりは何ともな。始祖の加護と、ヴァリエール艦長の武運に期待するしかなかろう」 「そうですな……」 そういって艦長は制帽を被り直した。 「間もなく、ラ・ロシェール上空。操舵手は停船に備えよ」 * * * ラ・ロシェール上空で、長門は他の艦と同じように停船し、風に流されながらアルビオン艦隊の到着を待っていた。暇を持て余したルイズは艦橋の窓辺に立ち、双眼鏡で辺りを眺めている。さすがにウィング(艦橋両脇に張り出した見張り所)に立つのは怖かった。 「んー、まだかしら。電探、何か見えて?」 双眼鏡では雲の向こうまでは見えないためレーダーによる探索を行っていたが、ルイズは正直言ってあまり期待していなかった。元々、電波による探索という行為自体、ハルケギニアの人々にとっては未知の概念だったのだ。それをいきなり行えといっても、上手くいかないのは当然であった。しかも、長門に搭載されているレーダー自体、性能がどうも怪しい気がするのだ。アカデミーではレーダーに関しても解析・研究が行われているとのことだが、まだまだ時間がかかるらしい。 「こちら電探室。やりました! 航空目標らしきもの探知、追跡中!」 おお、と艦橋にいる者達が感嘆の声を上げる。 「目標複数。距離二五リーグ。方位三三〇。相対高度は、上方。……反航する形で接近してきます」 「よろしい。よくやったわ。見張り員は十一時の方向に注意」 これまでの訓練ではノイズを追いかけたり、すぐそこにいる目標を探知し損ねたりを繰り返してきたレーダーだったが、今回は運が良かったのかなんなのか、きちんと目標を見つけることができたようだった。 「それにしても、上を取るなんて気に入らないわね」 不機嫌そうにぼそりと呟いたルイズを見て、艦長補佐の中佐は少し関心した。この少女、中々分かってるじゃないか。 「ええ。出迎えの上を取るなんて、半分喧嘩を売っているようなものです。悔しいですが、舐められているのでしょうな」 「こっちを舐めてるんなら、好きにさせとけばいいのよ。相手を舐めて痛い目を見るのは自業自得。だけど……」 不快感をあらわにする中佐に対して、ルイズは静かに言った。語尾が不明瞭だ。彼女らしくない。そう思った中佐はルイズの顔をうかがった。不機嫌そうではあるが、しかし何かを考えている様子だった。 「ねえ、中佐。相手を騙す為にバカの振りをするのって、戦争でも常套手段よね?」 そういうルイズの口調には、不安が滲んでいた。脳裏に、思い出したくもない人物の顔がちらついていた。自分を利用し、ウェールズ皇太子を殺害した男。かつての婚約者であり、王国とアンリエッタ王女の信頼を裏切った逆賊。今度会ったら、必ず己の手で息の根を止めてやると誓った相手。なんで奴のことが思い出されるのだろう、とルイズは不思議に思った。ひょっとして、あの一件がトラウマになってしまったのだろうか。 「ええ、艦長。その通りですが……大丈夫ですか? 顔色が優れませんよ」 「ああ、うん、大丈夫。ちょっと気に入らない奴の顔を思い出しちゃっただけだから」 「と、いいますと……?」 「ジャン・ジャック・ド・ワルド。私の元婚約者。レコン・キスタに与した裏切り者」 殺意を込めてそう言いながら、ルイズは艦橋の窓ガラスに拳を叩きつけた。分厚い防弾ガラスはびくともしなかったが、艦橋内が静まり返る。張り詰めた空気をやぶり、真っ先に口を開いたのは中佐だった。 「お察しします。しかし、その裏切り者のことを何故、今?」 「レコン・キスタがどんなやつらなのか、思い出してたのよ。やつらは手段を選ばないわ。どうも嫌な予感がするのよね……」 「騙まし討ちの可能性、ですか」 中佐は顎に手をやり、思案顔になる。 「確かに、絶好の機会ではあります。今この場には我が空海軍の主力が揃っていますからね。それを奇襲で片付けてしまえば、他の王国軍部隊など鎧袖一触でしょう」 トリステイン王国の軍備は、周辺国と比べて実にささやかな規模である。いわゆる常備軍に該当するものは空海軍のみで、地上戦力は戦争が始まることが決まってから傭兵などをかき集めるものなのだ。 つまり、今現在トリステイン王国軍と呼べるものは――中佐が言ったとおり――この場にいる空海軍の艦艇十数隻しか存在しなも同然なのだ。 「艦隊司令部に何か言った方がいいかしら……」 「分かりません。今言ったとして、聞き入れてくれるかどうか。仮にも我が国とアルビオンの間には、不可侵条約が締結されていますから」 「そうね……。ただの勘じゃ、艦隊司令部は動かないわよね」 そう言いながら振り返ると、ルイズは苦笑してみせた。制帽をやや崩し気味に被り、逆光に照らされたその姿は、年齢不相応に大人びて見えた。 中佐は考える。十代半ばの少女の口から、こんな話を聞くとは。いや、一つの経験が人間を劇的に成長させるというのは、あり得ない話ではないが……ならば、この少女はどんな修羅場を潜り抜けてきて、いまここで艦長という役職についているのだろうか。末の弟、ギーシュの言葉を思い出す。彼曰く、このルイズという少女は人として、貴族として尊敬できる人物である。グラモン家の男が素面の真顔でそう言っていたのだ。ならば、この少女の勘とやらも、ひょっとすると馬鹿にしたもんじゃないかもしれない。中佐はにやりと笑みを浮かべた。 「艦隊は動かせませんが、我々だけでも準備をしておくことは出来るでしょう。例えばそうですね。うっかり実弾を装填してしまうとか」 冗談めかして言ってはいるものの、外国の貴賓を迎える式典の最中に実弾を装填するなど、ばれたら大事である。 「それって、かなりヤバそうだけど、悪くはないわね。撃たなきゃばれないし。私のアイデアってことにしときましょう」 ルイズは悪戯を思いついた子供のような表情を浮かべ、艦内電話を取った。最後の一言は、別に自分の手柄にしようという意味ではない。むしろその逆、ばれたときは自分が責任を被ると言っているのだ。 中佐は「ご随意に」と肩をすくめた。元々アドバイザーに過ぎない自分には、何の権限もない。この件が後に問題になったとしても、処罰されるのは最高責任者たる艦長だろう。そんなことはお互い分かっているはずだが、ルイズという少女は気を使ってくれたのだ。とはいえ、この長門の所属自体はっきりしないから、どうなるかな? と思い直す。 なんせ、軍艦であると同時にルイズの使い魔であり、一応トリステイン空海軍艦隊に編入されてはいるものの、運用を開始するにあたって必要になった経費の何割かは、ヴァリエール公爵家が出したと聞く。なんとも複雑な事情である。……いや、わざと複雑なままにしておき、責任の所在を曖昧にすることで、組織の力学から少女を守ろうとしているのか? この少女艦長はアンリエッタ王女とも関わりがあるようだし、こういった腹芸を考える人物が居ても不思議ではない。 「あ、砲術長――暇で死にそう? そう、丁度よかった。仕事ができたのよ。うん。主砲と副砲にね、実弾込めてちょうだい――そう、空砲じゃなくて、実弾。弾種は徹甲弾ね。理由ー? 保険よ、保険。弾が入ってない鉄砲なんて、杖の無いメイジと同じでしょ。じゃあ、事故のないようお願いね」 射撃指揮所に用件を伝え終えたルイズは受話器を置くと、空を見つめた。その視線の先には、肉眼で見える距離まで近づいてきたアルビオン艦隊の姿があった。 * * * アルビオン空軍・遣トリステイン艦隊旗艦、戦艦<レキシントン>の艦橋には張り詰めた空気が満ちていた。艦長のボーウッドは左舷前方に見えるトリステイン艦隊を見つめている。 「あれが噂に聞いたトリステインの戦艦長門か、随分大きいな……」 不安げな口調でそう言ったのは、長官席に座っているジョンストン司令長官だ。貴族議会議員でもあり、軍人というよりは政治家である彼は、戦場で上に立つものがとるべき態度というものを理解していないようだった。上官が怯えていては、兵達が戦えるわけがない。 黙っていればいいものを、とボーウッドは胸中で吐き捨てる。彼は生粋の軍人であった。 「ふむ、報告書にあった鉄の城とは、上手く言ったものですな」 「あのフネと戦って、大丈夫なのかね? ……いや、すまぬ。その為に準備してきたんだったな」 「その通りです、サー。本艦には三四・三サント施条砲と新型砲弾がありますし、切り札はそれだけではありません」 ボーウッドは内心のいらつきを無視し、落ち着いた口調で答えた。そうだ。このレキシントンは、戦列艦とは一線を画す戦艦なのだから。 従来の、舷側にずらりと砲を並べる戦列艦は見た目強そうではあるが、その砲室が弱点でもある。舷側に最初から穴が開いているのだから当然だ。それに対しレキシントンは舷側の砲を全て廃し、代わりに大口径砲の旋回砲塔を前・後甲板に搭載するという画期的な設計となっている。中・小口径の副砲群も上部構造に搭載しているため、舷側を厚い装甲板で守ることが可能となった。 また、砲弾もただの金属球ではない。頑丈な弾殻の内部に炸薬を詰めた徹甲弾(徹甲榴弾)だ。命中すれば、敵艦の船体を貫いて内部で炸裂し、大きな被害を与えることができる。 つまり、レキシントンは大口径砲の火力を左右どちらにも向けることができ、同時に高い防御力も実現しているのだ。従来の戦列艦など、相手にならない。しかし……トリステインには、あの長門がある。魔法学院の生徒が使い魔として召喚したとかいう、異国の戦艦。 トリステインが長門を戦力化しようとしているのは知っていた。アルビオン空軍はどれだけ急いでも数ヶ月はかかるだろうと推測していたが、どうやらトリステイン空海軍は予想を上回る努力をしていたらしい。大したものだ。だが、その努力は無駄だったと知ることになる。アルビオン空軍は長門の存在に備えて、更なるカードを切っているのだから。 ボーウッドはアルビオン艦隊の勝利を疑っていなかった。 「信号手、トリステイン艦隊一番艦へ発信――」 * * * ルイズは双眼鏡を構え、ラ・ロシェール上空に到着したアルビオン艦隊の様子を細かく観察していた。特に注目していたのは、先頭を行く艦、戦艦レキシントンであった。旧艦名をロイヤル・ソヴリンといい、アルビオン王国空軍の新鋭戦艦であった。レコン・キスタは、この艦の反乱から始まったのだ。 ルイズはこの艦を以前見たことがあった。アンリエッタ王女からの密命を受け、ニューカッスルへと潜入する際、城壁に砲撃を加えている姿を目撃したのだ。その全長は約二〇〇メイル。二二五メイルの長門と比べても遜色ない大型艦だ。武装も装甲もトリステインの戦列艦を大きく上回っている。 いや、レキシントン一隻ならば長門が相手をすればいいのだが、問題はその後方に続く艦影であった。 「何よ、あれ」 「一番艦はロイヤル・ソヴリン級です。しかし、二番、三番艦は……シルエットは似てますが、一番艦より小型ですね。私も知らないフネです」 ルイズの疑問に答えたのは双眼鏡を持たない中佐だった。“遠見”の魔法で見ているのだろう。彼は風の系統魔法も扱えるらしい。 「噂に聞くマジェスティック級とやら、ですかね」 「マジェスティック級?」 「ええ。アルビオン王国が建造していると噂されていた艦で、ロイヤル・ソヴリン級を元に改良したものだという話を聞いたことがあります。レコン・キスタの反乱で、その後どうなったのかは不明でしたが……」 「うー……。やつら、それを完成させてきたのね。しかも二隻も」 ルイズは眉間に皺を寄せ、唸るように言った。隠し球を持っていたのはこちらだけではなかった、ということだ。トリステイン空海軍も長門から得た技術を元に、建造中だった戦列艦の設計を大幅に変更して強化を図ってはいるが、それゆえに完成が遅れている。 それよりもだ、問題は、この場にあの新鋭戦艦群とまともに戦えるのが、この長門しかいないということだ。 「なんていうか、自分の予感が外れて欲しいとここまで強く願うのは初めてよ」 「始祖に祈るのみ、ですね」 * * * 「アルビオン艦隊一番艦より発信。貴艦隊ノ歓迎ヲ謝ス。アルビオン艦隊旗艦<レキシントン>艦長。以上です」 「ふむ、コケにされたものですな」 そう評したフェヴィス艦長の口調は飄々としたものだったが、その眼差しは真剣そのものだ。フェヴィスは当初、この任務に疑問を抱いていた。いくら外国からの賓客を出迎えるためとはいえ、艦隊を全力出撃させるなんて大人気ない。砲艦外交と言われかねないぞ、と思っていたのだ。 ところが蓋を開けてみればどうだ。アルビオン艦隊の新鋭戦艦三隻を含む陣容はこちらを遥かに上回るものだった。砲艦外交どころではない。戦争をしに来たと言われてもおかしくはない規模だ。 「虚勢を張っておるのだろう。主を噛み殺した狂犬どもが吼えているに過ぎん」 ラメー伯爵の辛辣な物言いに艦橋に居る者たちが凍りつくが、フェヴィスは胸中で苦笑していた。我々は、その狂犬の使節団を迎えに来たわけだ。 「信号手、レキシントンに返信。貴艦隊ノ来訪ヲ心ヨリ歓迎ス。トリステイン艦隊司令長官。以上」 伯爵の態度が気になるフェヴィスではあったが、アルビオン艦隊のレキシントンが礼砲を撃ち始めたため、その懸念を意識の隅に追いやった。 レキシントンの主砲は大口径だけあって装填速度は遅かったが、大きな発砲音が響いてくる。それを聞いたフェヴィスは顔をしかめた。あの主砲はたんに口径が大きいだけでなく、施条砲――砲身の内側に螺旋状の溝が彫ってあるのだ。それによって回転を与えられた砲弾は安定し、遠距離の敵も狙うことができる。自分が指揮するこのメルカトールでは、こちらの射程内に捉える前に撃沈されかねないだろう。戦場では会いたくないものだ……。 「よろしい。艦長、答砲だ」 「はっ。何発撃ちますか? 慣例に従うなら十一発といったところですが」 「七発でよかろう。大人気ないのはお互い様だ」 それを聞いたフェヴィスはにやりと笑みを浮かべ、命令を下した。 * * * トリステイン艦隊の一番艦が答砲を撃ち始めたのを確認したところで、ジョンストン提督は決断した。 「これより降下作戦を発動する。艦長、よろしく頼む」 それを聞いたボーウッドは表情を引き締め、頷いた。 「信号手、マジェスティックに発信。降下作戦ヲ開始スル。各艦、旗艦ノ発砲ヲ待テ。以上。この指示を後続艦に伝達するように伝えろ」 先ほどまで胸中に渦巻いていた雑念を払い、己が果たすべき職務を実行する。 「左砲戦。弾種、徹甲。目標は敵一番艦。指示を待て」 「艦長、マジェスティックより伝達。<ホバート>ヨリ旗艦。総員退艦完了。コレヨリ自沈ス」 ボーウッドは了解、と応えて頷いた。全ては予定通り。ここからが勝負だ。あらかじめ用意しておいた通信文を、信号手に渡す。 「私の合図で、これを敵一番艦に発信せよ」 そう、敵だ。今この瞬間から、彼らは打ち倒すべき敵なのだ。 * * * 「なんだ、事故か……?」 答砲を撃ちつつあったメルカトールの艦橋で、フェヴィス艦長はそうつぶやいた。アルビオン艦隊の末尾につけていたフリゲートらしき艦が、突如煙を吹いたのだ。黒く濃い煙がもうもうと立ち昇る様子から、火災が発生しているのだとわかる。何が起きているのかと艦橋内がざわついてきたその時、煙を吹いていたアルビオン艦の中央部で大爆発が起きた。真っ二つになった船体とその破片が地上へ落下していく。 「奴ら、やはり……!」 ラメー伯爵が何事かつぶやくのが聞こえた。フェヴィスはそれを確認しようとしたが、その前に割り込む声があった。 「艦長! レキシントンより発信。<レキシントン>艦長ヨリ、<メルカトール>ヘ。<ホバート>ヲ撃沈セシ貴艦ノ意図ヲ説明サレタシ」 「馬鹿なっ!?」 信号手の報告を聞いたフェヴィスは、思わず叫んでいた。実弾を装填せず、照準も行っていないのに、撃沈などあるものか。 「信号手、返信しろ! 本艦ノ射撃ハ答砲ナリ。実弾ニアラズ」 「……艦長! 我々は嵌められたのだ!!」 振り向くと、必死の形相でラメー伯爵がそう呼びかけていた。どういうことかと聞き返そうとしたところで、レキシントンからの返信が届く。 「レキシントンより返信。タダイマノ貴艦ノ砲撃ハ空砲ニアラズ。我ラ、貴艦ラノ攻撃ニ対シ応戦セントス」 フェヴィスはそれを聞いた瞬間、全てを理解した。アルビオン艦隊は、初めから戦争に来ていたのだ。不可侵条約の締結も、布石の一つだったに違いない。 レキシントンの甲板上に閃光が走った。艦砲の照準には数分掛かるはずだ。ということは、奴らあらかじめ狙いを定めていたのだろう。畜生、と罵った瞬間、何かが艦橋を揺らした。敵弾が掠め飛んでいったのだ。ラメー伯爵がそれを無視するように叫ぶ。 「全艦に伝達、戦闘配備! 艦長、合戦準備、左砲戦と為せ!」 「総員、戦闘配備。対艦戦闘用意! 操舵、前進一杯。砲術、左砲戦、目標は敵一番艦だ。撃ち方始めぇ!」 我を取り戻した艦長が命令を下した次の瞬間、レキシントンが第二射を放った。 * * * 「艦長の予想通りでしたな。卑怯者どもめ」 中佐の言葉にルイズは頷いた。混乱しているトリステイン艦隊をよそに、準備しておいた命令を下す。 「総員、対艦戦闘よ。左砲戦」 「せんとーう!」 「砲術、目標は敵艦隊の一番艦。副砲は手近な目標を狙って。射撃開始」 ルイズの命令が復唱され、各部署に伝達されていく。長門が再び戦闘機械としての本性をあらわにする時がきたのだ。四一サント砲の連装砲塔がゆっくりと回転し、敵艦隊を指向する。副砲群も砲身を動かし始めた。既に砲弾を装填してあるから、あとは射撃解析値さえ得られれば撃てるはずだ。 「機関、両舷前進、最大戦速。敵艦隊を引きつける。信号手、旗艦へ発信。ワレ、コレヨリ敵艦隊ト交戦ス。貴艦ラハ避退セヨ」 機関の唸りが高まり、艦が前進し始めた。何としても敵艦隊をこちらにひきつけないと、味方が全滅しかねない。それほどの戦力差をルイズは感じていた。 * * * レキシントンが第二射を放ち、メルカトールの甲板上で閃光が発生した。マストの根元付近に命中した徹甲弾は木製の甲板を紙同然に貫通し、下層の甲板で炸裂した。その他にも副砲群から放たれた砲弾があちこちで炸裂している。どこかで火災が発生したのか、黒煙が上がっていた。 「各部署、被害状況知らせ!」 フェヴィス艦長が叫ぶと、損害を知らせる報告が次々とあがってくる。前進を命じたはずだが、艦はまだ動きださない。突然の戦闘に艦内はいまだ混乱しているのだ。 レキシントンがみたび発砲。やや遅れて、ようやくメルカトールの砲列も斉射を放つ。 「いいぞ! その調子だ!」 ラメー伯爵がそう叫び、フェヴィスも頷いた瞬間、視界が真っ白になった。 苦痛に呻く。何が起きたのか……いや、考えるまでもない。艦橋付近に被弾したのだ。もし直撃だったならば、自分は生きてはいまい。自分の手足が動くのを確認しながら身を起こすと、艦橋内は血に染まっていた。左舷側の防弾ガラスが砕け散っており、床には金属片や赤い何かが散乱している。長官席に座っていたはずのラメー伯爵の姿がなく、床に倒れ伏していた。他の艦橋要員たちも無傷な者はいないようだった。呻き声や、助けを求める叫びが聞こえる。 額から流れて目に入ってきた血を拭いながら立ち上がる。あちこち痛むが、幸いにして内蔵がはみ出ている、というようなことはなかった。視線を左舷方向に向けると、敵艦隊が見えた。どの艦も損傷を負っている様子はない。こちらの砲撃は当たっていないのだ。 再び艦が揺れる。どこかに被弾したのだろう。畜生、これで終わりなのか。空海軍も、王国も、何もかも奴らに奪われてしまうのか。フェヴィスが絶望感を感じたその時、轟音が体を震わせた。着弾音ではない。右舷側からであった。その音の正体を確認したフェヴィスの顔に驚きが広がった。 * * * 「主砲発射成功! 次弾装填急げ!」 長門の艦内は異様な熱気が満ちていた。この艦に乗り組む人々にとって、特別な瞬間だった。遠い異国から召喚されたという、鉄の城のような戦艦に配置されて一ヵ月半あまり。初めて敵に向けて四一サント主砲を撃ったのだ。彼らの知る戦列艦とは比べ物にならぬ大口径の発砲音が船体を震わせる。 「そう簡単には当たらないわよね」 艦橋で主砲発射を見守っていたルイズは、第一射の砲弾が全て遠弾となるのを見て言った。主砲弾の弾底部には強い光を発しながら燃える秘薬が仕込んであるため、肉眼でも弾道が追える。空中で砲戦を行うための工夫だった。射撃指揮所でも同じように弾着を観測しているはずだ。第二射は修正された照準で発射される。 「メルカトールが降下中。離脱していきます。後続の艦は……速度を上げて本艦を追尾中!」 見張り員の報告を聞いたルイズは思わず「なんで!?」と叫んでいた。 「逃げろって言ったじゃないの! 人の言うこと聞いてないのかしら?」 「混乱で連絡が伝わってない可能性もありますね」 中佐はそう口にしたが、胸中では否定していた。理由は簡単。後続艦の艦長らもトリステイン王国の軍人であり、貴族でもあるからだ。この長門が戦っているのに、彼らだけ背を見せて逃げることなど、出来はしないだろう。 そのとき、信号手から報告が入った。 「戦列艦<ソレイユ>より発信。ワレラ共ニ戦イ、王国ノ盾トナラン」 ルイズは言葉を返せずにいた。これでは、あの時と同じだ。ニューカッスル、ウェールズ皇太子、最後の晩餐会、その後に起こったこと。今度は、私たちの番なのか。トリステイン艦隊も、彼らと同じように幾ばくかの戦果を上げ――そんなの、ダメだ。確かに、貴族のあるべき姿なのかもしれない。だけど、ダメだ。しかし、いま自分にはどうすることもできない。知らず知らずのうちに、血の気が引くほど強く艦長席の肘掛を掴んでいた。 「艦長」 ルイズを呼ぶその声は、場違いなほど落ち着いていた。中佐だ。 「我々が先行し、敵の火力を引きつけるべきかと思います。この長門の速力ならば、敵艦隊後方を通過し、相手右舷側へと回りこめるはずです。幸い、友軍艦隊は陣形を維持できています。間合いを詰められれば、なんとか……。後は、長門が何隻撃破できるかでしょう」 ルイズははっと顔を上げた。中佐は真剣だが、どうにか優しげな表情を作ろうとしているようだった。さすがギーシュの兄、というべきだろうか。だが、その中佐はルイズに戦え、と言っていた。戦わねば、味方が死ぬと。 ルイズは額に滲んでいた汗をぬぐった。 「そうね。その案で行きましょう。信号手、ソレイユに発信。ワレ、コレヨリ突撃ス。貴艦ラハ反転シ同航戦ヲ挑マレタシ。以上」 続いてルイズは速度一杯と取り舵を命じる。足元から伝わる機関の唸りが高まり、カタログスペックを上回る出力を発揮した長門が突進を始めた。機関部にも“固定化”の魔法を掛けまくってあるから、多少の無理ではびくともしないはずだ。 転舵を始めたため主砲の射撃は止まっていたが、副砲群は連打を続けていた。敵艦隊後尾の旧式艦が穴だらけになり、火災を発生させて脱落していく。 「これ以上、あんた達の好きにはさせない……」 そうつぶやくルイズの左手では、ガンダールヴのルーンが輝いていた。 前ページ次ページBattleship of Zero
https://w.atwiki.jp/magicalgirlwar/pages/26.html
クロス案 いろいろ はやてとケロちゃんの地元トーク シグナム、明日菜に剣術指南 ルイズがアルフとザフィーラを見て「私もこんなまともな使い魔が欲しかったぞ」と言う。 赤ずきんがシグナムに対して「私と同じだね」と言う(「火の魔法」担当の剣士繋がり) ヴァルがザフィーラとの戦闘でジェドの仲間だと思い込む。 ヴォルケンズが味方になった後ヴァルがザフィーラに対して「お前俺とキャラ被ってるんだよ!」って言う。周りが「どこも被ってないじゃん」とか言われてヴァルが不機嫌になる。 3匹(リーヤ、ヴァル、ジェド)まとめて犬呼ばわりされて「狼だ!」と言い返したり 異世界編でガウリイとシグナムの対決とか盛り上がりそう 夜天の魔導書=人工「異界黙示録の写本」関係 夜天の魔導書は本来、人工的に作られた完全な「異界黙示録の写本」を目指していた 夜天の魔導書を作った人物は異世界で不完全な異界黙示録の写本をいくつか見つけてそれの完全版をつくろうと思ったとか。(補足)竜族が守ってる異界黙示録以外の写本は断片的だったりして不完全なものばかり (補足2)「異界黙示録」ことクレアバイブルはかつて魔王と戦い、相打ちとなった神様の記憶の破片のこと。触れながら問いかけることで知識を与える(ただしそれは理解できるとは限らない)物体。 原作では時空のねじまがった空間にありました。(その後魔族の攻撃によってそこへの入り口は閉ざされた) 写本と呼ばれるものが存在し、クレアバイブルの知識の一部がつづられてます。 ブラッディーダガーやデアボリックエミッションを不完全な無系統の魔法、神滅斬や重破斬の小型版とか。 ゼナファ(伝説の魔獣ザナッファー)のデータも入っていて、故に闇の書の防衛プログラムはあんな形で更に強力なバリアがあるとか。 これまでに蒐集した膨大な魔法データを蓄積しているっていう設定もあるから、闇の魔法に関する情報とかも入っててもおかしくはない… 闇の書の発動に合わせて闇の魔物のデータが具現化して現れるっていう展開もありだな闇の書の意志が覚醒した時に、中級クラスのボスが出てくるとか?トゥルーデの3体のしもべとか、プリキュアの四天王の奴らとか データが実体化したって事にすれば倒した敵も再び出せる 魔法によって作り出されたユニット(使い魔と魔族)は出て来ても良い 夜天の魔導書が闇の書になったきっかけは、魔族(フィブリゾか誰か)が人間には過ぎた力だから暴走させれば、面白いとか思ってデータ改変したとかフィブリゾ戦がより一層引き立つ 夜天の魔道書を何度も改変されて闇の書となったキッカケの人物を作り出すのは面白そう この設定にするなら異界黙示録は元々が神族の精神体だから、神聖呪文のデータが夜天の魔導書時代に登録されていて、 更にその後フィブリゾに闇の書に変えられた際に魔族系統の呪文(金色の魔王の情報含む)が与えられたから両方使えると。 光の勇者の伝説 言い伝えによれば、伝説の勇者は、あまたのいかなる武器を使いこなし、更には火や水や風や大地をも自らの刃と化したという。 中でも伝説の魔獣ザナッファーを切り裂いた光の剣は如何なる物をも断つともいう。 その右手には勇者の証となる刻印が刻まれている。 とまぁこんな感じでちょっと前に上がってた光の勇者設定(ガウリィ、サイト、ニケ)を文章化してみたり… 裏設定で、この語られている人は初代ガンダールヴで右手の刻印もちでなんかの拍子でゴルンノヴァでザナッファー倒してて、火とか水とかは召喚された際についてきた現代兵器とかでいいんでは無かろうか?(最後のはスタオ2のフェイズガンみたいな解釈でおけ) ラスボス 736名無し ラスボスはオリジナルがいいと思うんだけど、どうかな? 737シルバー 前スレでもその話出たんですよね。ちなみにその時はオリジナルは入れるべきじゃないって結論でした。 まだストーリーも決まってないので時期焦燥だとは思いますが作品別でラスボス候補をあげてみると さくら→ユエorエリオル。話の進み具合にもよりますが多分さくらカードまでは詰め込めないのでユエ。しかも明らかにラスボス向きじゃないので除外ですね。 なのは→闇の書の闇。異常な再生能力や転生機能、採取した魔力の性質などもコピー出来る。更にとんでも敵を吸収させればラスボス化もおかしくない魔法少女界のAI1。だが、せっかく2期からやるのではやて&ヴォルケンズの参入がラストだけと言うのも…却下。 ネギま→フェイトorヘルマンor超。話の進み具合にもよりますが、どれもラスボスには役不足感が否め無いと思います。 プリキュア→ジャアクキング(復活)。設定的にもルビーアイの一つなので申し分ない。原作では現実世界に降臨。ただ、恐らく一部ラストもジャアクキング スレイヤーズ→フィブリゾ。これもラスボス候補。裏で手下を暗躍させる(ゼロスなど)ので各キャラの因縁を作ることも可能。 グルグル→ギリまでは無理となると必然的にラスボス候補は見当たらない。 740名無し ゼロ魔はまだ魔王級のは出ていないのでだめですね。虚無の担い手の対決起こってないし。 赤銃はシンデレラが強いので防衛プログラムと同化させてエルデ先生化。 鍵を取り込むし、魔法というターミナス・エナジーを使えるので――ってこれじゃあMXの再現になってしまうな。 絡ませるのはいいと思いますよ。矛盾も起こらないだろうし。 いっそのこと、なのは様に金色の魔王を取り付かせて ラスボスをやってもらうとか言う手もあるかも。 741名無し L様じゃどうしようもないから素直にルビーアイの欠片にしとこうぜ 742名無し たしかに強すぎるよな。ルビーアイならなんとか勝てそうだし。 異世界の都市のクロス 822シルバー ゼロ魔の4国は今回のアトラス=コーダイみたいにくっつけることは出来ないでしょうか? 823ゼロ魔 大幅に設定を変えれば大丈夫だと思いますけど流石に4国を一つにするのは厳しいですね。 ガリアは王位継承などでなどで起こった悲劇とか、 教皇が治めているロマリアは教皇のほうが地位が高かったりしますし、アルビオンの滅亡がありますから 824シルバー アルビオンはサイラーグにして一緒に吹っ飛ばされちゃうのはどうです?w ガリアかロマリアはセイルーンと合わせられそうかな? 825ゼロ魔 いいですね、おもしろそうですよ。ロンディニウムと言う所は昔大火事あったり、 アンドバリの指輪を使ってシティオブサウスゴータを占領する連合軍三万を操るとかありますし でも、浮遊大陸なのがちょっと問題かな? 826シルバー アルビオンは相性良さそうですね。大火事の件は昔の伝説の魔獣ザナッファーあたり被せられる。浮遊大陸…。見せてあげよう、ラピ)ry フラグーンも生えてるからマジでラピュタになっちまうw 828シルバー サイラーグとアルビオンはいけそうだけど、セイルーンは難しいかなぁ…。トリステインはどうです? 835シルバー セイルーンをにゼロ魔の4国のうちの一つを合わせられないかと。 サイラーグとアルビオンの同一化は行けそう何で実質三国ですけど。 その場合のグルグルのシュギ村イベントをセイルーン内(領内?)で行う場合に空と地の腕輪を4の4に組み込めないかと言う事なんです。 836ゼロ魔 ゼロ魔ではっきりと数が分かってるので組み込むのは難しい。 セイルーンは信仰や白魔法が厄介。アルビオンのサウスゴータは円形状の城壁と内面に作られた五芒星形の大通りが特徴なので巧く組み合わせられるかな? でもそうなるとアルビオンに国が二つになって色々やっかいな事になるしなー。 837シルバー なる程、ではセイルーンと合わせるのと腕輪は諦めましょうか。 あと、ゼロ魔でシルフィードが人間形態になってましたね。スレイヤーズでも黄金竜のミルさん達も同じですね。 で、そこで閃いたのですがスレイヤーズのディルスとガリアってのはどうでしょう? ドラゴンズピーク(シャイターンの門も)近いのでエルフやドラゴンが絡んでくるのもスムーズに出来ますしディルスはスレイヤーズでも敵対…というかガーヴ一味がいるのでやりやすそうかと 840ゼロ魔 おそらく大丈夫でしょう。でもディルスとガリアの王家をどうするかが問題ですよね。 ディルス王家には居なくなってもらうとかは……不味いですかね? 841シルバー ディルスの王家はまんまガリアに入れ替えてガーヴ(ラーシャート&ラルターク)にいいように使われる、って言い方はおかしいけどそんな感じはどうでしょ? でもまぁこの話やるとしても3部だから急ぐ必要は無いですけどね。 842ゼロ魔 それだとアルビオンの反乱軍とちょっとかぶっちゃうから協力者くらいで良いじゃないかな? まあ、とりあえず保留ですかね。 スレイヤーズTRYの神託 作るスレ 483-484 光と闇の狭間の力、これを光魔法ニケ・闇魔法ククリ・虚無のルイズ 五つの星のかけら、五つの星の人 地球・ネギの魔法世界・スレイヤーズ・赤ずきん・と『光の園』の力を使うプリキュア という設定はどうかなと。 作るスレ 495 TRYの神託、俺も考えてみた 全作品での合体攻撃は最終決戦で使えそうだし 光・チャチャ 闇・リナ 狭間・さくら&ククリ 五つの星の欠片 プリキュア(光の園) ルイズ(始祖ブリミルのいた世界(≠地球にはできないものか)) 赤ずきん(異世界編の世界) なのは(ミッドチルダ) ネギ(現実世界) 時系列 89名無しさん ちょっと気になるんだが1見てるとなのははシリーズになってるけどプリキュアはMAXheart無しなのか? そうするとなのはは何処までやるかは知らないが(流石にSSまではやらんだろうが)そちらが無印からA sに入ったらプリキュアの方がMAXheartに入らないと時系列がおかしくなると思うんだが 同様にカードキャプターさくらもさくらカード編に入る関係上の時系列問題があるけど映画版は流石にやらないよね? 90シルバー 現実世界編はまだいじる予定なので確定では無いのですが、今の案ではなのはのみA sからスタート何ですよ。 時系列の件は自分も気にしていてプリキュアは無印、さくらはクロウカード編まででちょうど一年間なのでそこまでで考えています。 ちなみにネギまとゼロ魔の作品内での一年ってどのあたりまでかわかる人いますか? あとなのはって確か無印とA s併せて一年じゃなかったでしたっけ? 91ゼロ魔 調べたらだいたい八ヶ月くらいですね。 94シルバー 8か月というのはなのはの事でしょうかね? 8か月で心も戦闘力もあそこまで進化する小学3年生って… 不死関係 136ゼロ魔 アンドバリの指輪と仮面の石って被りますかね? 141シルバー 仮面の石ってセイグラムのやつですか?指輪の方がわからないんで自分ではなんとも… 142ゼロ魔 簡単に説明すると指輪は人を操ったり、死者を生き返らして操る代物です。 魂を封じ込める契約の石とはちょっと違いますけど 143◆cw6NU9U4lA アンドバリの指輪に関しては能力が冥王の能力と被るので冥王を出したいですね 冥王がウェールズを生き返らせて操り、アンリエッタを誘拐するとか まあそこまで話が展開するかどうか分からんですが 144ゼロ魔 なんだか“それも私だ”の人を思い出しちゃった 145シルバー あー、て言うとティファニアがサイトとギーシュ?を生き返らせたヤツですね? あれって回数制限とか無いのかな? やれるかわからないけど伏線張るくらいなら出来そうですね。 しかし、死者を甦らせるって扱い危ないですね。プレシアママンとかが知ってたらエラいことにw 人間以外のものも効果あるのかな? フィブリゾがアンリエッタ誘拐するメリットって何かあっ…、あるな。ルイズも虚無使いだからガウリイと一緒に連れてかせると言う手も… フィブリゾはまぁほぼそれも僕だ、だから連想しますよね、というかモロそのポジでしょう。 146ゼロ魔 ティファニアが持ってたのはサイトを生き返らすのに使い切っちゃったから詳細不明。アンドバリの指輪とは別ですよ。 アンドバリの指輪は水の精霊曰く、偽りの命らしいからホントの蘇生じゃないらしい。解呪したら元の死体に戻っちゃうからね でもプレシアママが欲しがるよね絶対。所有者のガリア王に勝利したから次の巻で見つかってもいいはずだけど…… フィブリゾに「それも僕だ」ってセリフ言わして欲しいです。 147 名無しさん 有る程度の魔族なら死者を生き返らせることもできるんだけどな ゼロスもすぺしゃる8巻でやってるし 148名無しさん あれは脳死に至ってない心停止状態を回復させただけで 実際に脳死にまで至った人を生き返らせることはほぼ無理だよ